彫金脳を鍛えればスキルマスターになれる

どうも、Gikyuです。

前回の最後にお配りした3つの書はすべてご覧いただけたでしょうか?

あなたがどんなデザインのアクセサリー・ジュエリーを作りたいのか、
そして、それらを実際に作り上げるために、地金製法・ロストワックス製法をどの程度身につければいいのかがある程度理解できたはずです。

今回はその手に入れた知識をもっと身近に実感してもらえる体験の書を用意しました。

すでに道具を持っている、または道具を揃えてもらえれば、彫金をリアルに体験できます。

それでは早速!と言いたいところですが、実践に入る前にアクセサリー作りに必要な 彫金脳 についてお話ししないといけません。

実はこれからお話しする彫金脳の話ですが、聞いて実践に入るのと聞かないまま実践に入るのとでは、この先の彫金上達速度に大きな差が出ることになります。

それだけ重要な内容となっています。

しかもこの彫金脳を自分のものに出来れば、誰の手も借りずともあなたの頭に浮かんだイメージそのままに、いろいろなデザインのアクセサリーをガンガン作り出すことができるようになります。

そもそも彫金脳って、一体どんな脳?

彫金脳とは、頭の中でアクセサリーを自由に作り出せる思考回路のことを言います。

(地金製法は少し複雑なので、今回はシンプルなロストワックス製法を例に説明したいと思います。)

指輪やペンダントなどの様々なアクセサリーデザインは、色々なスキルを使って作り出した結果なんです。

詳しく説明するため、まずはスキルを分けて考えてみることにしましょう。

ロストワックス製法の場合、大きく分けると、

①切る
②削る
③彫る
④くっ付ける・盛り付ける
⑤磨く
⑥宝石を留める
⑦仕上げる

この7つのスキルに分かれています。

すべてのスキルで道具を使っていきますので、「スキルを覚える」ということは、「各スキルで使う道具の使い方を覚えること」とイコールの意味になります。

ようするに、

各スキル

切るスキル=糸鋸の使い方
削るスキル=ヤスリの使い方
彫るスキル=スパチュラの使い方
くっ付ける・盛り付けるスキル=ワックスペンの使い方
磨く・仕上げるスキル=リューターの使い方
宝石を留めるスキル=石留め用道具の使い方

となります。

さらに、それぞれのスキルを細分化していくと、

糸鋸の切るスキルなら、刃の付け方からはじまり、直線・曲線・透かしなどの切り方、糸鋸で磨く方法などの細かなテクニックがあります。

それ以外のヤスリ、スパチュラ、ワックスペンなどにもそれぞれのテクニックがあります。

そのすべてのスキルのテクニックを覚えていくことで、ロストワックス製法での様々なデザインのアクセ作りに対応できます。

でも、覚えたスキルがバラバラな状態ではアクセサリーは完成できません。

思い描いた通りのアクセを作り出すためには、あなた自身でバラバラのスキルをうまくつなぎ合わせて、そのアクセの作り方の段取りを組み立てられないといけないのです。

しかもアクセの作り方の段取りは、1つのアクセサリーを作るにしても何通りも存在します。

経験豊富な彫金師であればあるほど、その段取りの引き出しをたくさん持っているのです。

作る素材や予算・納期などの条件が提示されたときに、その彫金師は最も作りやすくしかもコストもかからない作り方の段取りの引き出しを選択できるのです。

これこそが彫金脳を使った作り方なんです。

さて、ここからが大事な話になります。

彫金脳を鍛えるにはどうすれば良いか?

まずは作り方の基準(型みたいなもの)を身につけることです。

ボクが教える作り方の基準を完全にマスターするのです。

そしてその基準を使い、たくさんのアクセサリーを作り出し経験を積んでいきます。

すると作っていくうちに、「ここはもっとこうしたらいいかも」というあなたなりの作り方のアイデアが湧き出てきます。

それを取り入れていき、あなた独自の作り方の引き出しを増やしていきます。

それを繰り返していくうちに、自然とあなたの頭の中で作り方の段取りを組み立てられるようになり、思い描いたとおりのアクセサリーを自在に作り出すことが出来るようになっています。

これが彫金脳を鍛えていく方法です。

 

これで今、アクセサリーを作る上での大事な思考法をあなたは手に入れました。

そして今回、彫金脳を鍛えるトレーニングとして、地金&ワックスと作り方の基準が学べる体験の書を2つ用意しています。

どんなスキルがどこで使われて、どんな流れを経て指輪が出来上がっていくのか、何度も見返して作り方の基準を手に入れてもらいたいと思います。

それでは、どうぞ!

彫金体験の書

ワックス体験の書!手作りの指輪を作ってみよう!

この体験の書では、ジュエリーデザイナーがどんなふうに指輪を作っていくのかを学べるようになっています。 その中でも特に『ここを学んでほしい!』というものが2つあります! それは・・・ ロストワックス製法 ...

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地金体験の書!手作りの指輪を作ってみよう!

今回の課題 地金板からどのように指輪が作られていくのか理解しよう。 号数を決めたら、その号数通りに指輪が作れるようにしよう。 地金板で平打ちリングを作ろう! 地金での指輪の作り方 この映像では一部、音 ...

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これはあくまでほんの一部です。

近々、彫金脳を鍛え上げスキルマスターになるための「作り方の基準が学べる企画」をやろうと思っています。

 

次回は彫金を始めるための準備のお話をします。