ブランド刻印と素材刻印の入れるタイミングとは?

更新日:

販売を見据えてあなたの作品を量産していきたいとなったときにやらなければいけないことが、「ブランド名・ブランドロゴの刻印」と「素材を示す刻印」の2つを刻印を入れることです。

この刻印たちの入れる方法や入れるタイミングがいつなのかを解説していきます。

量産品に刻印を入れてみよう!

刻印の入れ方には3通りの方法があります。

  1. ワックス原型時にけがき針や針スパチュラで彫って刻印を入れる方法
  2. 型用の地金原型に作ってもらったオリジナル刻印を打ち付けて入れる方法
  3. 型用の地金原型にレーザー彫刻機で刻印を入れる方法

上記の3つの方法で刻印を入れてゴム型を取れば、ブランド刻印や素材刻印の入ったアクセサリーが何個でも作れるのです。

こうやって、刻印入りのアクセサリーを量産していきます。

では、その3つの刻印の入れ方を詳しく見ていきましょう。

ブランド刻印の入れ方3パターン

ワックス原型に刻印する【手彫り刻印】

針スパチュラやけがき針を使い、ワックス原型に文字やロゴを手書きで彫って入れていきます。

ワックスなので入れやすく、やり直しすることもできます。

味のある独自性が醸し出せる刻印が入れられます。

刻印を入れるための費用がかからないので、1つの原型に資金があまりかけられない場合にはこの方法を使うといいでしょう。

しかし、ワックス原型を作るたびに新たに刻印を彫って入れていかなければいけません。

量産品にもちゃんと刻印が入るよう原型には深く溝を入れなければいけませんので、あまり細かなデザインや文字などでは形が崩れたりなどして入れることが出来ません。

量産用の地金原型に刻印する【手打ち刻印】

ブランド名やロゴの特注刻印を作って、それを型取りする前の型用の地金原型に打ち込んで刻印を入れていきます。

一度刻印さえ作ってしまえば、そのあとは何度でも同じデザインのブランド名やロゴの刻印を使い回せるため、コストとクオリティの両者を満たすことができる刻印の入れ方です。

ただし、刻印を失敗せずに入れられる打ち方を何度も練習して覚える必要があります。

そして、初期費用として特注刻印を作る費用がかかります。

職人が作る手作り刻印と機械刻印の2種類があり、価格は手作りが高く、デザインや文字数などによってさらに違ってきます。
2万円~4万円

作るデザインの形によりますが、打ち易さを考えるなら、職人が作る刻印を選びましょう。
(打ち込み面積が少なく、線状のデザインのものほど打ちやすくなります。)

量産用の地金原型に刻印する【レーザー彫刻】

ブランド名やロゴデータを作成してそのデータをもとに、型取りする前の型用の地金原型にレーザー刻印を入れていきます。

手打ち刻印が入れられない小さなものや複雑なブランドロゴや繊細な文字などをデータ通りにキレイに刻印できます。

毎回、原型を作るたびにレーザー刻印工賃が発生します。(文字数や大きさによりますが、3000~5000円程度)

コストはかかりますが、他の有名ブランドに引けを取らないクオリティの刻印が練習も失敗もなく入れることが出来ます。

ブランド刻印の上手な使い分け

まずは、ワックス原型時点で刻印を彫って入れるか、ブランド刻印を作って地金に打ち込んで入れるかを、作るアクセサリーに合わせて使い分けていくことを基本とします。

ワックスや手打ち刻印では入れづらい繊細なデザインのみ、レーザー刻印を使っていきましょう。

そして資金に余裕が出てきたら、すべてをレーザー刻印に切り替えていくといいでしょう。

素材刻印を入れるベストなタイミング

素材刻印とは、そのアクセサリーがなんの素材でできているかを示すものです。

名の知れたブランドであれば、SV925・K18・K18WG・Pt900などの刻印がリングの内側やペンダントトップの裏側など、どこかに必ず刻まれているはずです。

この刻印がないアクセだったら、ちょっと本物か疑ってしまいます。

刻印を入れなければいけないという法律は特に定められていないのですが、これから自分の作ったアクセを買ってもらうお客様に対して、ブランドとしての信用と信頼を獲得していくためにも、刻印を入れることは必要不可欠です。

刻印を入れるタイミングとしては、ブランド刻印はすべて型取り前の地金原型に入れますが、 素材刻印はあなたがこれからどんな販売の仕方をしていくかによって入れるタイミングが変わってくるのです。

以下の2つの場合によって、入れるタイミングを変えていきます。

1種類の決まった素材のみで販売していくアクセの場合

型取りする前の地金原型に入れておこう

例えば、SV925のみしか販売しないと決めている量産用アクセならば、型取りする前の地金原型に入れてから型取りします。(ちなみに、ブランド刻印もここで入れておきます。)

入れ方は自分で、または外注にお任せする

自分で素材刻印を用意して刻印を入れるか、または外注にお任せして刻印を入れてもらいます。

型取りの注文と一緒に、指定した素材刻印も入れてもらうよう指示を出します。(打ち込みまたはレーザー)

素材は決まってしまいますが型用の地金原型に入れるので、その後の量産品に1つ1つ刻印を入れるための手間とコストが要らなくなります。

そのアクセを色々な素材で販売していきたい場合

素材刻印は入れないで型取りする

1つのデザインをSV925やK18など色々な素材で販売したい場合は、型用の地金原型に素材刻印は入れません。(しかし、ブランド刻印はここで入れておきます。)

キャスト後の仕上げの時に入れよう

入れるタイミングは、型からキャストした量産品1つ1つを仕上げる時にその素材の刻印を入れていきます。

自分で刻印を入れる

SV925・K18・K10・Pt900などの素材刻印を揃えておき、キャストしてもらった量産品を自分で仕上げる際に刻印も一緒に入れていきます。

はじめに素材刻印を揃えるコスト(1本5,000円程度)とキレイに入れるための練習が必要ですが、その後の刻印を入れるコストはかかりません。(ちなみに、刻印はそのデザインによって入れやすいもの入れにくいものがあります。英字や数字は入れやすい方のデザインになりますね。)

外注先にお任せする

量産品をキャスト~仕上げまでお任せする場合、刻印も一緒に入れてもらいます。(打ち込みまたはレーザーを選択します。)

失敗はないですが、刻印を入れるコストが1商品づつにかかってきます。

大量注文する場合には、自分で仕上げる場合とどのくらいコストが違ってくるのか確認してから頼みましょう。

ホワイトゴールドの刻印を入れる場合

※WG(ホワイトゴールド)は通常、表面にメッキをかけます。

ですので、外注でWGにキャストを出した商品を一旦自分の元に返してもらい、わざわざ刻印を入れてからまたメッキをしてもらうために外注するというやり方は、無駄な納期やコストがかかってしまいます。

なので一般的には、キャスト・仕上げ研磨・刻印・メッキ処理までを一括で外注先に任せてしまいます。

どのタイプの刻印を使うべきか考えよう?

まずは自分の目指すべきブランドをどのジャンルに位置させたいのか考えてみよう。

ハリーウィンストンやカルティエ、ティファニーなど、エレガントな高級ジュエリーと匹敵するブランドを目指すならば、手書き刻印がはたしてそのジャンルの世界観に見合っているでしょうか。

これが、クロムハーツのようなハード系のジャンルならば、手書きが逆にブランドの個性として有りかもしれませんよね。

あなたがお客さんの立場に立って自分の商品を見た時に、その商品がそのジャンルに相応しいデザインになっているのか考えてみると、どんな刻印が合うのか見えてくると思います。

これはあくまで一般的な視点での見解なので、あえてその逆の発想もありかも知れません。

要するに、好きな刻印方法を選べば良いってことです。

ただし、商品点数が必要な時期である今は、ひとつの商品にあまり資金をかけられないのも事実ですので、そのことも考えつつ計画を立てた作品作りをしていきましょう。

 

 

このページの内容は会員様限定です。
ユーザー名とパスワードをお持ちの方のみ閲覧することができます。

メンバーになるには?
こちらのページをお読みください。

既存ユーザのログイン
   

Copyright© 手作りアクセサリーの作り方が自宅で学べる彫金本 , 2019 All Rights Reserved.