ワックス原型制作で使う17の必須道具

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ワックス原型を作るときに使う道具が刻まれたスキルのかけらである。

ひとつの道具をとってもいろいろな種類があり、あなたが初心者なら尚更どれがいいのか迷ってしまうだろう。

そこで今回は、ボクが実際に使っているこれがなければ仕事にならない必須の道具たちを紹介します。

ここで紹介している道具を揃えれば、ほとんどのデザインに対応したワックス原型を作ることができる!

それでは早速、指輪のワックス原型制作の流れに沿って、実際にどのような道具がどこで使われているのか詳しく説明しましょう。

 

指輪のワックス原型が出来るまでの作業工程

切り出す幅を決める

デザインに必要な幅を決めたら定規で測り、カニコンパスまたはスプリングコンパスでワックスの全周に渡り、けがき線(下書き線のことを言う)を入れます。

スプリングコンパス

地金&WAX兼用

ケガキとコンパスが一緒になった道具。
スプリングの力でコンパスが開くのをネジで微調整して、リングの幅などを正確な寸法でけがくことができます。
円の最大直径の違うものが色々と出ています。

ステンレス定規

地金&WAX兼用

0.5mm単位と1mm単位の2通りで長さ15cmまで測ることができるステンレス製の定規。

ワックスを切り出す

机にすり板を固定したら、糸鋸フレームワックス用ノコ刃を取り付け、けがき線を目安にワックスを切り出します。

すり板クランプセット

地金&WAX兼用

溝なしの①テーパー型、溝ありの②V溝型と③平溝型の3種類。
透かし模様を入れる時など溝があると作業がやりやすい。
どれを使うかは好みだが、ボクは「溝あり」を使っています。

糸鋸フレーム

地金&WAX兼用

75mm/100mm/120mmなどフレームの深さが違うものがあるが、75mmが基本。
ノコ刃を付け替えれば、地金用・ワックス用と両方に対応できる。
2本用意すれば、わざわざ刃を取り替えずに使えて作業効率がUPできるぞ。

固定式のほか、ノコ刃の長さに対応できる自在式もある。

地金&WAX兼用

スイス製の糸鋸フレーム(Grobet)
穴に鋸刃を挿し込むタイプなので、鋸刃の付け替えがスムーズにおこなえます。
ポリマー素材のグリップでとにかく軽く、女性には嬉しい。
値段は他の糸鋸よりもちょっとお高めだが、価格に見合っただけの価値はある。

糸鋸刃(WAX用)

WAX用

メーカーはどこでもよい。
刃の細かさは中間のものを使います。

リングサイズを整える

ワックスの穴はもとから8号サイズなので、8号以上21号まではNo.H37 ワックスリーマーを使い、21号以上はNo.H141 ワックスリーマー太径を使い、8号未満は穴なしワックスに穴を開けてから、NoH149 ワックスリーマー細径を使って希望の号数まで削ります。
サイズ棒で号数を確認しながら削っていかないと、削り過ぎてしまうぞ。

ワックスリーマー

WAX用

安い物は刃の質が劣りキレイに削れず2度手間作業になりかけない、やはりハープ社のものが良い。

  • No.H37 ワックスリーマー

    太さは3番から22番のサイズ相当分。目盛り付きのものがあります。(No.H37-SZ)

  • No.H141 ワックスリーマー太径

    太さは、20番から40番のサイズ相当分。目盛り付きのものがあります。(No.H141-SZ)

  • NoH149 ワックスリーマー細径

    太さは、マイナス13番から7番のサイズ相当分。

サイズ棒

地金&WAX兼用

1号~30号まで測れます。
計測した時に指輪の内側に傷が付いてしまわないように、アルミ製よりもプラスチック製のものが良いですよ。

削り出す

粗目のヤスリを使って、希望の厚み・幅近くまで削っていく。

造形的なリングなどは、見栄えを変えずに重さを軽くするために、指輪の裏側を削ります。
これを”裏抜き”と言いますが、このときに指輪の厚みを測るためにスライディングゲージを使います。

WAX用プロペラヤスリ(半丸タイプ)

WAX用

両頭が使える半丸タイプのヤスリ。
15mmくらいの幅があるもの。
100円ショップの一番粗いヤスリでも代用できます。

スライディングゲージ(WAX用)

WAX用

ワックスの厚さを測るための道具。
指輪の裏抜きで厚さを測る時に重宝します。
挟む先端部分が細く尖っているメタル用と、傷つかないように先端が丸くなっているWAX用の2種類あるので間違わないように。

デザインをけがく

油性ペン→カニコンパスを使って、ワックスにデザインをけがいていきます。

デザインを削り出す

精密ヤスリを使って、デザインの輪郭に削り出していく。
デザインに合わせてヤスリの形状を使い分けていきます。

精密ヤスリセット

地金&WAX兼用


地金、WAXともに、細かなデザインを研磨するのに重宝します。
100円ショップのものでも十分代用できる。
ヤスリの形状は、上記のものを揃えておくといいぞ。

切削スチールバー(ラウンド&ドリル)

地金&WAX兼用

地金に穴を開ける時や、さらもみする(地金に石座となる穴を開けること)時に使うリューター用のラウンド型切削ビットです。
地金を切削するため、刃が消耗してしまうので常にストックは用意しておいたほうが良いでしょう。
刃がこぼれてしまったものをワックス切削用として使用すると効率的です。
用意しておきたいサイズは、直径0.5mm/1.0mm/1.3mm/1.5mm/2.0mm/2.5mm/3.0mm/3.5mm/4.5mm/5.0mm


地金&WAX兼用

地金に穴を開ける時に使うリューター用のドリル型切削ビットです。
石座の光穴や、透かしデザインの切り出しの穴開けなどで使用します。
地金を削って刃がこぼれてしまったものをワックス切削用として使用すると効率的です。
用意しておきたいサイズは、直径0.5mm/0.8mm/1.0mm/1.4mm

リューターの先端工具として、ラウンドタイプまたはドリルタイプのスチールバーを装着してワックスを削っていく。
ラウンドやドリルにはそれぞれにいろいろな大きさがある。

主に、3Dな立体造形物のアクセサリーをワックスから削り出すときに使います。
効率良くザックリと削るにはこれ!

デザインを整えていく

スパチュラを使って、細かな部分のデザインを整えていきます。
デザインに合わせて、スパチュラの形状を使い分けます。

スパチュラ

WAX用

実際は、この種類を全部使いこなすことはまずない。
使う形は平刀・針・耳かき型の3種類のみ、すべての先端の形や大きさをカスタマイズします。
カスタマイズ方法はメンバーサイト内で紹介しています。

表面をキレイに磨く

スポンジ研磨材耐水ペーパーの順番で、ワックスの表面を磨いていきます。
#1000以上の耐水ペーパーに、お水を含ませながら磨くと滑らかな表面に磨けます。

スポンジ研磨材

WAX用

番手(目の粗さ)は5種類。
制作の最終段階でワックスに付いた小キズを消す時に使います。
あの台所をキレイにするメラニンスポンジでも代用できるぞ。

耐水ペーパー

地金&WAX兼用

地金研磨の時はそのままで、WAX研磨の時は水をつけて磨く時もあります。
#180/#340/#320/#400/#600/#800/#1000/#1200/#1500/#2000(番手の数字が小さいほど目が粗い)
地金&WAXと両方で使うので、#180、#600、#1000、#1500、#2000あたりを用意しとくと良いぞ。

表面をなめらかに仕上げる

綿棒にワックスフィニッシュを塗って、表面をなめらかに仕上げることができますが、昔ながらの方法では艶出しにストッキングを使って磨いています。

細かなキズやヤスリ目などが残っていたりすると、それがそのままキャストされてしまいます。

キャスト後の貴金属となったキズは消すのにとても労力がかかる作業なので、ワックスの時点で余計なキズをしっかりと消しておけば、キャスト後の作業軽減につながります。

ワックスフィニッシュ

WAX用

ワックスの細かな傷を消して、ツヤを出す仕上げ液。
絶対に必要という道具ではないが、細かなキズが簡単に消せるのでなかなか便利です。
ツヤを出すだけなら、要らなくなったストッキングで代用できます。

ワックス原型の完成

こうしてワックスの原型が完成していきます。

次にこの原型を金属にするためにキャストするんですが、その前にこのワックス原型がシルバー925・18金・プラチナ900など、
キャストする素材になった場合にどのくらいの重さになるのかを調べておきます。

その重さを割り出すために、デジタルスケールでワックスの重さを測るのです。

デザインに影響しない程度にワックスをギリギリまで削り出すことで金属の使用する量が減り、コストダウンが図れるのです。

デジタルスケール(携帯タイプ)

地金&WAX兼用

地金やワックスの重さを量る以外にも、宝石のカラットを調べる時にも使います。

以下の3点があるデジタルスケールを購入すること。

  1. 0.01g単位で計測できるもの
  2. ct(カラット)測定が出来るもの
  3. 容器を置いてその重量を省いて0gから計測できるもの

ワックスペン

WAX用

ワックス作業に欠かせない一番大事な道具です。

万が一、制作途中でワックスが割れてしまった場合に修正する道具として使ったり、造形的なデザインを制作するときにも大いに活躍するぞ。

ワックスペンがない場合は、アルコールランプの火でスパチュラをあぶって、その温まったスパチュラでワックスをすくって、盛ったり修正したりします。

しかしワックスペンの作業効率と使い易さを知ってしまったら、もうアルコールランプには戻れませんね。

最近ではだいぶ価格が抑えられたワックスペンが出てきましたよ。
S&F ワックスペン Z1(ゼットワン )というワックスペンがそうです。

しかし、ボクは性能・機能ともに申し分なしのワックスペンを自分で作ります。

大抵は自作に挑戦すると買うよりも高くついちゃったり、出来上がるまでに時間がかかり過ぎたり、作るのに特別な知識が必要だったりと色々な問題が出てきますが、今回紹介する方法はそんな問題は一切なし。

基本、ドライバーとヤスリで30分もあれば簡単に作ることができるワックスペンなのです。

制作材料費も5,000円払ってお釣りがきちゃう値段で収まります。

メンバー購読者には、特典としてこの自作方法を教えています。

 

 

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