伏せ込みの構造

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伏せ込みは、覆輪留めの構造を応用した石の留め方です。

石のかたちに合わせてそれぞれ伏せ込みデザインが違ってきますが、留め方の構造はほとんど同じです。
覆輪留めが理解できていれば、特に問題はないと思います。

今回は2パターンの伏せ込みを紹介します。

伏せ込みパターン1

スクエアカットやオクタゴンカットを留める伏せ込み方法です。

製作のポイント

伏せやすくする

石座の両脇先端部分に傾斜の盛り上がりをつけることで、伏せ込みしやすくします。

そしてガードルがおさまる部分に溝を入れておくことで(赤丸部分)、伏せ込みやすくしっかりと安定して留めることができます。

石座の理想の高さ

キャストしたものは上図のように、溝にガードルを潜り込ませるように傾けないと石が入らないくらいの「入り口が少し小さめの石座」になるのが理想です。

原型を地金かワックスのどちらで作るのかによって、石座の大きさは違ってきます。

地金から作る場合

上図のような、石を斜めに傾けないと入れられないような入り口の石座を作ります。

ワックスで作る場合

ワックス原型の石座の入り口はあえて石の幅と同じサイズで作ります。

するとキャストで縮んで、石を斜めから潜り込ませないと入らないような少し小さめの理想の入り口になるのです。

(ただし量産用の原型として作る場合には、3回の縮みで入り口が小さくなり過ぎるため、石の幅よりも少し大きめに作っておきましょう。)

リング幅と石座ポケット

パビリオンの形(石の底部分のカット形状)に合わせて石座ポケットを形作ることによって、石の座りが安定します。

地金から直接作る場合はリング幅は石の大きさと同じ幅で、ワックス原型で作る場合のリング幅は少し石の幅よりも大きめに作っておき、キャスト後に研磨して石の幅ピッタリに整えます。

留め方

覆輪留め用のタガネを使って盛り上がった伏せ込みの先端部分を叩き、地金をクラウンにかけていきます。

留め終わった時に、盛り上がった伏せ込み部分の地金が水平になっているのが理想ですが、クラウンにかかって留まったにもかかわらず伏せ込み部分の地金がまだ盛り上がっているようであれば、最後にペーパーロールサンダーなどで水平に研磨して整えていきます。

 

伏せ込みパターン2

ラウンドやオーバルのファセットカットの伏せ込み方法です。

製作のポイント

伏せ込む範囲

丸枠部分の赤い範囲内が伏せられているデザインにすることで、石が外れずにしっかりと留めることができます。
(ちなみに丸枠部分は爪の立つ位置関係でもあります。)

光穴付きの石座

石が安定して立つようにキューレット部分がおさまる光穴付きの石座を作ります。

溝を作る

ガードルがおさまる溝を作ります。

留め方

覆輪留め用のタガネを使って、地金をクラウンにかけていきます。

 

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