1章1~ロストワックスを学ぶ者

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第1話 ワックス基礎科始動!

スキルアカデミーでの体験入学の講義も終わり、いよいよワックスの基礎を学ぶ日がやってきたのだ。

カルマはクマのジュエリルとなり、生徒たちと共に席についていた。

生徒たちと言っても、皆クマのジュエリルの格好をしている。
胸につける名札を見ないと誰が誰なのか分からない。

ガラガラガラ

教室のドアが開き、先生なのだろうか。
その者は尻尾をフリフリと振りながら、肩で風を切って歩いてきた。

黒板の前に立つと、

「ワックス基礎科の諸君!担任のマックスだ~。」

それは、ちょっぴりマッチョなキツネのジュエリルだった。

カルマ
” ん!? ”

マックス先生
「ワックスでフォックスでマックス、よろしくぅ!」

周りはし~んとしている。

マックス先生
「ここ、リアクションするとこだぞ~、先生へこんじゃうぞ~。」

カルマの心の声
” 体験入学中に音声に出てきた、あのマックス? ”

マックス先生
「気を取り直して、オホン、え~、これから諸君たちには、思い描いたデザインを自由自在に作り出すための必要なワックスの基本スキルを習得してもらっちゃうぞ~」

妙なハイテンションな先生に、生徒たちは様子を伺っているのか、教室はし~んと静まり返っていた。

カルマの心の声
" なんか、ぜんぜん違う。 ”

マックス先生
「先生は幾多の試練を乗り越えてきたから、こんなの慣れてます!」

「さてと、この講義の前半戦はね~、ワックス制作の雑学やアドバイスなんかを話しながら、実践課題を渡していきます。」

「そして、後半戦は、アクセ解剖学を開催しちゃうぞ。」

「こんなの作ってみたい!作り方が知りたい!っていうアクセサリーデザインありますか~!」

「そんなキミたちが持ってきたデザインたちを、プロがどんな風に作っていくのか、その作り方の流れやなぜその制作方法で作るのかなど、制作の意図をすべてカミングアウトしちゃいま~す。」

「いや~ん、恥ずかし~」

カルマの心の声
” 先生、キャラ作ってるのかな? ”

「まずは、実践課題から始めていきましょう!」

「ワックスで使う各スキル、糸ノコ、ヤスリ、スパチュラ、ワックスペンの実践映像を見ながら、実際に材料や工具を用意してもらって、自宅で課題をすすめてもらいます。」

「メインディッシュとして、このすべてのスキル盛り沢山のワックス原型の制作課題を用意しています!」

「みんなついてこいよ~!」

カルマの心の声
” テンション以外はついてきます。 ”

マックス先生
「課題をすすめていく上で1つ、マックス先生からアドバイスを送ろう!」

「それは・・・」

カルマの心の声
” それは? ”

マックス先生
「毎日映像を見ながら、5分の実践を繰り返すこと!」
「今日はこのスキル覚えるぞ!と課題を決めて、それをイメージしながら作業をする。」

カルマの心の声
” なんか、音声の時の感じに戻ったかな。 ”

マックス先生
「それ以外はうまく出来なくても気にするなよ!」
「1つにだけ集中することが大切だぞ~!」

カルマの心の声
” ふむふむ ”

マックス先生
「わからないこと、疑問に思ったこと、気づいたことなどは、即座に音声やテキストに記憶しちゃえ。」

「そして、あとで記憶した媒体をチェックしてまとめる。最後に、このメール下の” ユフィリーと話す ”から、まとめたものを送信してくれ。」

「もらった質問・疑問などの返答は、このメール内で告白するからね!うふっ(笑)」

カルマの心の声
” うふっ(笑)って。戻した? ”

マックス先生
「このメール送信作業はねぇ、今日も作業をやり遂げたっていう行動を証明するサインみたいなものさ。」

カルマの心の声
” また、芝居がかってきたな ”

マックス先生
「別に、質問・疑問など書かなくたって、先生構わんよ。」

「作業できたら、自分なりのスタンプ的な言葉を書いて送るだけでいいんだ。」

妙にキラリとした爽やかな笑顔を作り、

「とにかく毎日送信してくるがいい!カモ~ン!!」

生徒たちに手招きしてウィンクした。

カルマの心の声
” それ、キモい! ”

マックス先生
「どんな言葉を送ればいいかって?そうだな~例えば、こんな感じにな・・・」

生徒になったつもりでセリフをしゃべりだした。

「ショウコです、こんばんは。マックス先生、糸ノコやったよ!アハッ」

「マックス先生へ、トシオは今日も工具を触りましたぜ。イエ~イ」

「マックス先生、山田ナウ!」

「エリカです!・・・じつは・・好きでした!」
「ワックス先生のこと!!」

「・・・マックスだけどね、先生」

カルマ
「ぷっ!」

カルマの心の声
” 不覚、一人ツッコミがツボにはまってしまった・・・ ”

マックス先生
「まあ、こんな感じのフランクなメールで構わん、毎日送ってくることに意味があるぞ~」
「誰だかわからんから、名前は入れてくれよ。」

「とにかく5分だ!」
「毎日欠かさず5分間、工具に触ってあげて~!」

「そして、メールを送信しよう、プチっとね。」

「これを、実践課題が送られてくる1ヶ月間、続けてくれたらサイコ~!」

カルマの心の声
” 継続は力なりってことだな。 ”

マックス先生
「続けられた者には、私がご褒美をあげちゃう」

ウインクしてきた。

カルマの心の声
” それ、だから、キモいって! ”

マックス先生
「さて、工具はもう揃っているのか?」

「今日配った課題には、その課題で使うための工具が書いてあるから、持っていない工具はすぐに揃えて始めろよ。」

「急がば回れだ!」

カルマの心の声
” 回っちゃうの!? ”

マックス先生
「善は急げかな!?」

カルマの心の声
” そうだね ”

マックス先生
「なにか、質問があるやつはいるか!?」

カルマ
「あの~」
「先ほど言っていた記憶の媒体とは何なのでしょうか?」

マックス先生
「お~う、良い質問だね!」

名札を見て、

「カルマちゃん」

「メモ帳、ノート、ボイスレコーダー、あるものでいいんだけど、先生のおすすめは・・・」

外人がしゃべるように

「エバァァノートゥ!!」

カルマ
「エバァァノートゥ?」

カルマの心の声
” もしかして、エバーノートのこと? ”

マックス先生
「イエ~ス!良い発音だ、カルマちゃん!エバァァーノートゥ!!」

カルマの心の声
” その「ちゃん」はやめて ”

「スマホを持ってる諸君なら、
アプリを無料でダウンロードすれば、すぐに使えるぞ!」

「使っている者はその機能の素晴らしさは知っていると思うが、先生が感動したのはこれ!」

「録音機能だ!!」

「先生、制作中にふとひらめくことがあるんだ。」

「そんな時にわざわざ工具を一旦置いて、ペンに持ち替えて記録するっていうのは、意外と煩わしいのだ。」

「書く頃には、忘れてしまっていたり、殴り書きしたものを、あとで読み返してみたら解読不能ってことがザラにある。」

「だから、ひらめきが去っていく前に録音しちゃうっていうわけさ。」

「その声をあとでじっくりと聞いて、まとめるってわけだ。」

「あとは・・・・」

「作業中に、” ココ画像に収めたい! ”ってことがある。

「そんな時に、すぐさまスマホで撮って、そのまま感想や言葉を添えて、保存しておけるんだな。」

「これも、結構使っているかな。」

「まあとにかく、使い方はそんなに難しいものじゃないから、やりながら慣れていけばいいだろう。」

「住めば都っていうだろ!」

カルマの心の声
” 習うより慣れろでしょ。 ”
” ニュアンスは近いけど、違うからね。 ”

マックス
「このメールを読み終えたら、早速ダウンロードして、始めてみてくれ!」

「急がば」

カルマ
「善は急げ!!」

間髪入れずの鋭いツッコミの声が教室内に響いた。
全員が一斉にカルマを注目した。

マックス先生
「そう、ナイスアシスト!カルマちゃ~ん」

カルマの心の声
” 恥ずかし~ ”

マックス先生
「さてこれで、今日の講義は終わりとしよう。」

「諸君には宿題を2つ出す!!」

「課題開始までにまだ時間がある。その準備期間にやっていてほしいことだ。」

「まずは、一つ目の課題を渡しておくから、この中で使われる工具を1週間以内に用意しておくこと!」

「準備が出来ている者は、もう課題を始めていても構わないぞ!」

課題はこちら

ワックスを切る!糸ノコを極めろ
刃の付け方から、ワックスの切り方のバリエーションを映像におさめています。

※こちらはクローズド特典です。
メンバー購読後、メール配信に沿って受け取っていく特典です。
メンバー購読するには?

「もう一つは、エバァーノートゥ!をダウンロードして、
今後の目標や意気込みを録音したり、
先生に質問したいことをまとめておいたり、
後半戦で使うデザインをここに集めておくのもいいだろう。

とにかく毎日いじくり回して、早く使い慣れてほしい。」

エバーノート
メモもペンも要らない、プライベートでも仕事でも、
記憶しておきたい情報をクラウド上で管理・整理できる無料のサービス。

 

マックス先生
「それでは、今日はこのへんで。」

 

第2話 上達の心得とは?

マックス先生
「ワックスでフォックスでマックスだ~」

「おはよう諸君!」

キツネのジュエリル、マックス先生が颯爽と登場してきた。

マックス先生
「映像に出てきた直線、曲線、透かしの切り方は、一通り見てみたか~い?」

カルマの心の声
” 今日も熱いな~ ”

マックス先生
「糸ノコは、ワックスだけじゃなく、地金でも使う共通スキルだ。」

「作業の始まりは、大抵” 切る ”ことから始まる。」

「ただ切ればいいって思っていたら大間違いだぞ~」

「このスキルの良し悪しで、
後々の作業のやりやすさが変わってしまう、とても重要なスキルなのだよ。」

「ほら、よく言うだろう」

「はじめよければ全てよしってね!」

カルマの心の声
” 惜しい・・・終わりよければね。 ”

マックス先生
「基本となるスキルだから、しっかりと体に叩き込んでおけよ!」

「あっはっはっはっは」

カルマの心の声
” そのテンションで堂々と間違われると、正しく聞こえちゃうよな。 ”

マックス先生
「それじゃあ1つ、キミたちに質問だ!」

「やり過ぎて失敗してしまう人、失敗を恐れてやり足りない人」

「キミたちはどちらを選ぶ?」

「というか、キミはどちらのタイプかな?」

カルマの心の声
” できれば失敗はしたくないかな・・ ”

マックス先生
「まあ、今はどちらでも構わんよ。」

カルマの心の声
” なら、なぜ聞いた! ”

マックス先生
「でもな、この2つのやり方は、修行の上達スピードに違いを生むんだよ。」

「上達スピードは、作業時間にも影響を与えていく。」

「そして、さらにはな・・・」

「そうだな~例えば、20,000円のアクセサリーを作るとしようか。」

「分かりやすいように単純に割り振るが、材料費に5,000円かかるとする。」

「自分で作るにしろ、職人さんに任せるにしろ、時給1,500円として8時間で作り上げるとしたら、12,000円の労務費がかかる。」

「ザックリだが、ここまでが経費だ。」

カルマの心の声
” 材料と労務費(人件費)で、17,000円の経費ね ”

マックス先生
「残りは3,000円だよな、これがまあ利益としよう。」

「しかし、もしこれが、作業時間に10時間かかってしまえば、利益はゼロになってしまうよな。」

カルマの心の声
” 時給1,500✕10時間=15,000円の労務費と、5,000円の材料費で、20,000円だからね”

マックス先生
「逆に、6時間で作り上げられれば、利益は、6,000円になる。」

「かかった作業時間は、利益や損益に影響するってわけさ。」

「それでは、切るというスキルに話を戻そうか。」

カルマの心の声
” おおっ!なんかまともな講義 ”

マックス先生
「切るスキルの上達スピードをアップさせるためには、どう修行に挑めばいいか分かるかい?」

「先程の質問を覚えているか。」

「諸君はどちらを選んだ?」

カルマの心の声
” できれば失敗はしたくない ”

マックス先生
「彫金の作業はな、その人の性格を映し出す。」

「行動派の人は、おもいきりがいいから作業時間が早い。しかし、やり過ぎて失敗してしまう傾向が強い。」

「慎重派の人は、コツコツと丁寧だから作業時間がかかる。しかし、やり過ぎるという失敗は少ない。」

「さあ、キミの性格はどっちだい?」

「上達スピードがアップできそうなのは、行動派、慎重派のどちらだと思う?」

「課題の糸ノコを実践しながら、ちょっと考えてみてほしい。」

 

「ところで、毎日5分続けているかな?」

「ひらめきは、エバァァノートゥにな。」

 

第3話 フィガロの想い

ここは、プランハーツにあるフィガロの邸宅。

ダリ
「どうしてですか?父さん!!」
「私は純粋にジュエリルリングの作り方を実際にこの目で見たかっただけなんです。」
「なぜ、会ってはダメなんでしょうか!」

フィガロ
「どうしてもだ!」
「あのカルマという者に、貴重な粉を分けたんだ、それでいいだろう。」

ダリ
「私の幼い頃と、なにか関係があるのでしょうか?」

「私はアリスと一緒にあなたに育ててもらいました。」
「そのご恩は一生忘れません。」

「しかし、本当のことが知りたいのです。」

「私が何者で、どこで生まれ、幼い頃に誰に育てられたのかを!」

フィガロ
「それはオレにも知らんことだ。」
「おれを困らせんでくれ!」

ダリ
「私はガウディが付けているあの壊れたペンダントトップを、昔にどこかで見たことがあるようなのです。」

フィガロは黙り込んだ。

しばらく黙っていたがようやく口を開いた。

フィガロ
「あやつとは昔、ジュエリルワールド調査隊として、一緒に旅したってことは話したよな。」

ダリ
「ええ」

フィガロ
「そして、調査も一段落して、国に帰ることになったんだ。」
「でも、その国はもうオレの帰る場所ではなくなってしまった。」

「なぜなら、あの人の国は、滅ぼされてしまったんだよ。」
「オレは一転して、国王の血筋の生き残りとして、追われる身になってしまった。」

「そんな時に、アイツに出会ったんだ。」

ダリ
「あいつって?」

フィガロ
「アリスだよ。」

「ボロボロの服を来て、街を彷徨っていたんだ。」
「食うものもろくに食っていなかったらしく、いつ野たれ死んでもおかしくない状態だった。」

フィガロは天を見上げた。

「ちょうどオレがアリスと同じ年の頃、母は突然、病に倒れ、あっという間にこの世からいなくなった。」

「この国のたった一人の後継者となったオレは、厳しく育てられた。」

「あの人は何をやっても、オレを認めてはくれなかった。」

「逆に怒鳴られてばかりいた。」

「だんだんとオレはあの人と距離をおくようになり、一刻も早くもっと強い自分を手に入れたいと願うようになった。」

「あの人などいなくとも、自由に一人でも生きていける力を手に入れてやるとね。」

「調査隊に志願したのも、そのためだ。」

「ところがいざ国に帰ってきてみると、どうだ?国もあの人もこの世から無くなっていた。」

「望み通りオレは自由になったんだよ!」

「嬉しさがこみ上げてくるはずだった・・・なのに・・・なんの感情も沸き起こらなかったよ。」

「訳がわからない。」

「いや、一つだけ分かったものがあった。」

「オレは結局自立していない、あの人の背中をずっと追いかけていたんだとな。」

「こんな半端者がこれからどうすりゃいいんだ。」

「このまま捕まろうが、野垂れ死のうが、もうどうでもよかった。」

「オレは道端に座り込んでボー然としていたんだ。」

「そこへふらふらになりながらも、オレに近づいてくるヤツがいた。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アリス
『おじちゃん、一人になっちゃったの?』

フィガロ
『そう見えるかい・・』

アリス
『うん、私とおんなじだね。』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

全身ボロボロで、顔はうす汚れ、長い髪がぐしゃぐしゃの骨と皮だけの、か細いアリスがオレの目の前に立っていた。

フィガロ
「あいつは、やつれた顔で、一生懸命笑いやがるんだ。」

フィガロの頬から涙がこぼれていた。

「母が死んだ時すら泣かなかったのにな。」

「オレはあいつを抱きしめながら、その場で泣き崩れていたのさ。」

「そして、その時に誓ったんだよ。もうこれ以上寂しい思いはさせてはいけないとね。」

「アリスも、そしてオレ自身も、新しく生まれ変わるんだと。」

 

第4話 決意

フィガロ
「アリスを引き取ってまもなくしたある日のこと」
「おまえはな、アリスと手を繋いで、突然オレの前に現れたんだよ。」

「しかし、おまえはなにも覚えていなかった。」
「記憶喪失だったんだよ。」

「ダリって名前もアリスが付けたんだ。」
「” 私のおムコさんになる人の名前だよ ”って言ってな。」

「その日からおまえはダリとなったんだ。」

ダリの脳裏で誰かが自分を呼んでいる。
だんだんと視界が暗くなっていく。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

自分の名前を呼ぶ声が近づいてくる。

「◯◯!!しっかりしなさい!」

確かに誰かが私に向かって叫んでいるようだ。

「はやく、これを付けて逃げるのよ!!」

「目をつぶって念じるのよ。鷹になれって!!」

「さあ、早く!!」

そして、突然目の前がパアッとまばゆく光り輝いた。

「この近くに逃げたはずだ~、探せ~!」

視界に飛び込んできたものは、光輝いた赤い龍のジュエリルが、まさに空に飛び立とうとした瞬間、兵士によって剣で切り落とされた光景だった。

まっさかさまに落ちていく赤い龍のジュエリル。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

我に返った。

ダリ
「ハァハァハァハァ」

フィガロ
「どうかしたか?」

ダリ
「ううん、なんでもない。続けてくれ」

フィガロ
「おまえはな、動かない鷹のジュエリルとして、アリスがずっと持っていたんだ。」

「どうやらオレと出会う前に、おまえをどこかで拾ったらしい。」

「肌身離さず、ずっと隠し持っていたんだよ。」

「アリスはその頃よく、自分の見た夢をオレに話してくれた。」

「鳥のアクセサリーが、自分と同じ年くらいの少年に変身する夢をね。」

「そして、その少年と結婚するんだとさ。」

「しかし、その少年は大人になると、今度は龍のような生き物となって、自分を殺してしまうんだってさ。」

「子供が見る空想世界の夢はどこまで本当なのか怖くなっちまうな。」

「実際におまえを連れて来たのだからな。」

「話が少し脱線してしまったかな。」

「ダリよ。」

「いつかこの日が来ることは分かっていた。」

「しかし、いざ、目の前にそれがやってくると、なかなか受け入れられないものだな。」

「これが、子供を巣立たせる親の心境ってヤツなのだろうな。」

「これから先、どんなことになろうが、オレはすべてを受け入れる。」

「だから、おまえは、自分が何者であるか、確かめてくるがいい。」

「自由に大空を羽ばたけ!!」

「ガウディには、オレから話をつけておく。」

「これは、おまえが持っていろ!」

そういうとフィガロは、龍のジュエリルとなり、潰れた片目の中から真っ赤な宝石のかけらを取り出し、ダリに渡した。

「鳳凰ルビーだ」

 

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