序章4~入り口はすぐそこに

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第16話 いざ、企画スタートへ!

ガウディのスキルの御珠が2つ出揃い、ガウディとダリの協力で、遂に企画が出来上がったのだった。

カルマたちは、プランハーツに戻り、無事に審査も通過して、販売までこぎつけることができた。

カルマ
「やりましたね。」

ダリ
「ああ」

二人はプランの泉に立っていた。

ダリ
「この泉の周りにずらっと並んでいる立て札に、私たちの企画募集の札を立てれば、いよいよ募集がスタートする!」

「でもその前に、この企画の仕組みを詳しく教えなきゃいけないな。」

ダリ
「これまでの旅で、スキルのかけらのように、テキストで知識が学べるタイプのものと、スキルの御珠のように、映像で知識が学べるタイプのものがあることは分かったはずだ。」

「それぞれ体験してきたから、内容は分かっているだろ。」

カルマ
「ええ」

ダリ
「このプランハーツでは、この2つのタイプの学び方で作り出した企画に参加したり、販売することができるんだ。」

「そして、作った企画には、それぞれ参加費を設けている。」

「参加したい者は、学びたい企画を自由に選んで、参加費を払って、はじめる。」

「そして、販売したい者は、企画を審査に通したら、参加費を決めて、 販売を始めるのさ。」

「カルマの住む世界では、通貨は、” 円 "と呼ぶそうだが、

この世界での通貨は、” ニューロ ”と呼ばれている。」

「100ニューロ=100円だと覚えていてくれ。」

「そして今回、私たちが作ったこの企画の参加費は、15,000ニューロとしよう!」

「ワックスを初めて扱う初心者向けのワックス原型制作の企画になっている。」

「アクセサリージャンルは、指輪」

「デザインの決め方から、ワックス原型の制作方法、その後どうやって貴金属の指輪が出来上がるのかを、映像とテキスト形式で、作業の流れが理解できるような企画になっている。」

「この企画の内容を習得できれば、ペアリングを作り合ったり、プロポーズリングやプレゼントリングなど、大切な方を笑顔にさせる指輪を作ることができるようになる。」

「カルマにとっても、とても参考になる企画だから、目を通しておくといいだろう。」

 

プランの泉の企画参加はこちら!

この企画を通して、あなたがジュエリーデザイナーとなり、デザインからワックス原型を作り、そしてそれがアクセサリーになるまでの一連の作業工程を疑似体験してもらいます。※こちらはクローズド特典です。
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ダリ
「それでは、いよいよ募集をかけますよ!」

ダリは地面に穴を掘り、立て札を立てた。

その立て札には、こう書かれていた。

自宅でジュエリーデザイナー体験!
手作りの指輪を作ってみよう!

 

第17話 オークション

舞台を丸く囲むように階段状の席が並び、その席を埋め尽くさんばかりの人たちが、中心の舞台を注目していた。

会場は異様な熱気に包まれている。

会場のあちこちから大声が上がっていた。

会場
「500!」「1,000!」「1,500だ!」

コンコン~

ハンマーが2回鳴り、オークショニアの声が会場内に響く

オークショニア
「糸鋸のスキルのかけら、1,500ニューロで落札!」

「続いて、自作集塵ボックスの書です。」

「3,000ニューロから!」

会場が一斉にざわつき出す

会場
「3,500よ!」「5,000じゃ!」 「8,000!」

カルマは、その場の空気に圧倒されそうになった。

ダリ
「この次の次が、いよいよ私たちが狙う粉だよ。」

オークションはどんどんと熱気を帯びていく。

会場
「10,000だ!」「15,000でどうだ!」

ダリ
「ここで競り合ってくれると助かるな」

会場
「18,500!」「19,000!!」「エイっ!20,000!!」

・・・

「25,000」

会場
「おおお~」

一斉にどよめいた。

オークショニア
「25,000ニューロ出ました!」

「他にいませんか?」

辺りは静まり返っている。

コンコン~

オークショニア
「自作集塵ボックスの書、25,000ニューロで落札!」

ダリ
「さて、いよいよだ!」

カルマ
「はい!」

オークショニア
「さあ、本日最後の目玉、パーフェクトジュエリルの粉です。」

「それでは、
10,000ニューロからスター」

「ホ~ッ、ホホホホ」

オークショニアの開始の合図に被せるかのように、会場に高らかに響き渡る笑い声

「ホ~ホホホホッ、100,000よ。」

会場全体、そしてオークショニアでさえが、この突然の状況を理解するのに時間がかかった。

オークショニア
「じゅ、100,000ニューロです、が、出ましたあっ!!」

会場が一斉にどよめいた。

ダリ
「あいつか!」

オークショニア
「さあ、ほかにいませんか!」

会場はシ~ンとしている。
カルマたちも為す術がない金額だった。

オークショニア
「ほかにいなければここで落札とします!」

「いませんね。」

コンコンッ~!!
落札の合図が会場に高らかに鳴り響いた。

ダリ
「くそっ。」

~~~~~~~~~~~~~~

オークションは終わり、ゾロゾロと会場を後にしていく人々の姿。

会場にはまだ、カルマたちがいた。

「あ~ら、ダリちゃん、久しぶりね、あなたも来てたの?」

カルマたちの後ろから声が聞こえた。

ダリ
「やはり、アリスか。」

そこには、ゴスロリ衣装に身を包み、桜色のパラソルを差して、モデルポーズを決めながらニコニコとこちらに微笑みかけている女性が立っていた。

アリス
「なんか、目つきこわいよ~」

ダリ
「おまえのせいだ」

可愛らしくペロッと舌を出したアリスは、カルマに目をやると、

アリス
「あらま、可愛い子ね」

「はじめまして」

カルマ
「ど、どうも」

アリス
「ダリちゃんとはどういう仲かな~?」

満面の笑みで近づいてきた。

カルマ
「えっ!?どういうって、その~」

アリス
「私の未来のダーリンだからね」

カルマの横に立ち、耳元でドスを利かせて

「・・・ちょっかい出したらブっ殺すわよ!」

その豹変ぶりにビビって、思わず、

カルマ
「はっ、はい」

と、答えてしまった。

アリス
「よしよし、いい子ちゃんにはこれをあげるわ。」

カルマの手を取ると、笑顔でスキルのかけらを手のひらに乗せた。

カルマ
「いや、こんなものいただけまっ」

アリスの無表情の顔を見て、

カルマ
「あ、ありがとうございます。」

ダリはやれやれまたかという感じで黙ったままだった。

スキルのかけらを手に入れた!

作ったアクセサリーの複製方法の仕組みが刻まれたスキルのかけらである。


※こちらは誰でももらえるオープン特典です。
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アリス
「さあて、粉も手に入れたし、パパに早くこれ渡してシャワー浴びないと、私干からびちゃうわ。」

「それじゃあ、そういうことで、チャオ!」

アリスはオークション会場を颯爽と出ていった。

カルマ
「お知り合いだったんですか?」

ダリ
「アイツは、私の父の弟子だよ。
孤児だった私たち二人を父が引き取って、育ててくれたのさ。
アイツは今や、スキルハンターとなり、ジュエリルワールドにあるスキルのかけらを探し回っているのさ。」

「キミには言ってなかったね。」

「フィガロは、私の実の父ではない。」

「しかし、実の父のように、私たちをここまで育ててくれた。」
「彼のおかげで今や私は、ジュエリルワールド調査団の副隊長になった。」

「そしてアイツは、裏側のモノたちを束ねるリーダー的存在。味方であり、敵でもある、スキルハンターを束ねるドン、氷の女帝” アリス ”だ。」

ダリ
「ふりだしに戻ってしまったな。これからどうする?」

カルマ
「う~ん、一旦、レオナルドの所に戻ることにします。またなにか手がかりを教えてくれるかもしれないので。」

ダリ
「わかった。私もアリスに粉を分けてもらえないか、聞いてみることにする。」

「ここで一旦別れることにしよう。」

 

第18話 次なる材料へ

森の回廊を抜けると、そこは白い砂浜が広がっていた。

波打ち際まで続いていたパヴェの道は、なんとタートルバックに向かって、真っ直ぐに延びていたのだ。

どうやら、潮が引けて道が現れたようだ。

カルマは海のパヴェ道を進んだ。

パヴェ道は街の中で幾つにも別れ、石作りの建物には、木々が絡みつくように生い茂っていた。

建物には看板が掲げてあるが、どれもさびれていて、店が開いているようには見えなかった。

道を挟むように、さまざまな店が立ち並んでいる。

ある一本の道が、らせん状の坂となって上まで伸びていて、その天辺には大きな屋敷が立っていた。

しばらく街の中を歩いていたが、人とすれ違うことはなく、いるのは、道端や建物や木の上などに寝ている猫だけだった。

「カルマさん、おかえりなさい。」

声が聞こえた方を見ると、そこには、トラ模様の猫の首輪に掴まるように、ユフィリーがちょこんと座っていた。

カルマ
「おおっ!ユフィリー!」

ユフィリー
「どうでしたか?材料は見つかりましたか?」

カルマ
「さざれは手に入れたよ。」

「それよりも、レオナルドさんはどこにいる?」

ユフィリー
「ボクについてきてください。」

そう言うと、トラ模様の猫が、らせん状の坂上に向かって歩き出した。

カルマ
「ここには人は住んでいないのかい?」

ユフィリー
「ここは、職人が住む街、人は住んでいません。」

カルマ
「えっ!?どういう意味?今、職人が住んでいるって。」

ユフィリー
「ここに見知らぬ者が迷い込んできても、誰もしゃべるヤツがいないから、ただの野良猫が住む廃墟に見えるだろうね。」

「ここはそうやって、技術や知識を守ってきた街なんだってさ。」

「ここにいる猫たちが職人さんなんだよ。」

カルマ
「なるほど。そういうことね。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

庭のテラスで丸くなって寝ている黒猫がいた。

ユフィリー
「レオナルドさ~ん、帰ってきましたよ~。」

カルマを見て、

レオナルド
「手に入れましたか?」

カルマ
「” さざれ ”は手に入れました。」

「あと、” パーフェクトジュエリルの粉 ”は、あったのはあったんですが・・・」

レオナルドにオークションまでのいきさつを話した。

レオナルド
「そうか。それは残念だったな。」

カルマ
「でも、見てください。」

カルマはバッジを付け、クマのジュエリルに変身した。

ユフィリーが二人になった。

ユフィリー
「あらま!?」

カルマ
「ジュエリルになることができます。」

レオナルド
「それはスキルアカデミー用に作ったバッジだから、残念だが、 それではジュエリルワールドに入ることは出来ない。」

カルマ
「これも、あなたが作ったのですか?」

レオナルド
「あそこの校長に頼まれてね。」

カルマ
「ジュエリルリングが作れる唯一の鋳造職人なんですってね。」

レオナルド
「そうだ。しかし、もうむやみにリングは作らない。NEO-KARMAREYとしての逸材かどうかを確かめるまではと、ガウディたちと決めたのさ。」

ユフィリー
「レオナルドさん。もしかして、ボクの課題はここで終わってしまうんでしょうか?」

レオナルド
「大丈夫だよ。
本人が知ったところで、キミはキミの課題を最後まで全うすればいい。」

ユフィリー
「本当ですか!ああ、良かった。」

レオナルド
「よし、それでは、粉はちょっと後回しにして、” 奇跡のDNAの一部 ”を先に手に入れるとしようかな。」

「ガウディがいる丸太小屋からさらに西へと、パヴェの回廊を進んでいくと、かつて、カルマレイ族が暮らしていた遺跡が残っている。」

「今はそこに、彼らたちが暮らしているんだ。」

「しかし、キミがいったところで、彼らは相手にはしないだろう。」

「だから、今回は私も同行させてもらうよ。」

 

第19話 遺跡の住人

ジュエリルとなったレオナルドとユフィリーを肩に乗せたカルマは、ガウディの丸太小屋の前にいた。

扉をノックしたが、返事はなかった。

ユフィリー
「いないようですね。」

レオナルド
「どうやら出かけているらしいな。」
「仕方ない、ガウディなしで行くか。」

カルマ
「なぜガウディさんの小屋に寄ったんですか?」

レオナルド
「あやつは、彼らと仲がいいんだよ。」

「この周りを見てみなよ。」

「彼らをここに呼んで、アクセサリーのモデルにしているくらいさ。」

周りには、動物たちのワックス原型やシルバーアクセサリーが散らばっていた。

「あやつは、私たち動物たちの心を掴むのが上手いんだな。」

「まあ、私もその掴まれた一匹だったんだけどな(笑)」

「また今度、ガウディとの冒険談でも、ゆっくりと聞かせてやろう。」

「さて、先を急ぐとしようか。」

舗装されていたパヴェの道が進むにつれて石が剥がれ、そこから草木が生えだし、道はデコボコになっていく。

ようやく、森を抜け出ると、そこは崩れかけた建物があちこちに立ち並ぶ遺跡がある場所だった。

どの遺跡にも蔦が絡まり合って、中には木が生えて自然と同化している建物もあった。

カルマ
「ここにかつてカルマレイ族が住んでいたのか。」

建物の横をなにかが横切った。

ユフィリー
「なにかがボクたちを監視しているような視線を感じるんだけど。」

カルマたちは、奥の寺院らしき遺跡へと向かおうとした時、

「これ以上、ここへ入ってきてはいけない。」
「ここから立ち去れ。ここはお前らが来るところではない。」

完全に回りを包囲されたようだ。

森の茂みから、幾つもの目がこちらを凝視しているのだ。

レオナルドがカルマの肩から飛び降りると、まばゆい光とともに、黒猫へと戻った。

レオナルド
「私もキミたちと同類。しゃべる動物だよ。」

茂みから、一匹の狼が現れた。


「いや、おまえは違う!人間と一緒にいるではないか!」

「人間は我らの宿敵」

レオナルド
「それは本心かい?」


「どういうことだ!?」

レオナルド
「ガウディだよ。」


「あの方は特別だ。」

「なぜ、おまえがあの方を知っているんだ!?」

レオナルド
「私も仲間だからさ」

森の茂みから、様々な動物たちが、ゾロゾロと出てきた。

年老いたキツネが、 カルマの前に近づいてきて、

キツネ
「あの方は今、命の祭壇で、新しい命がやって来るのを見届けてもらっているんだ。」

「わしらの仲間が、生まれそうなんじゃよ。」

「少しここで待っていてくれないかな。」

カルマたちは、待つことにした。

キツネとカルマたちを囲むようにして、動物たちが座ったり、寝転んだりしていた。

キツネ
「あなた方も知っていよう。」

「遠い昔、人間が支配した世界で、人間たちと共に暮らそうと決意した動物たちがいたことは。」

「しかし、その人間のおぞましさを目の当たりにした彼らは、引き返すことも出来ないまま、人間との会話を閉ざし、ひっそりと、怯えながら、生きなければいけなくなった。」

「それでもなんとか動物同士が助け合いながら、生き延びることができていたんだ。」

「しかし、その動物たちも、種族の言葉でしか話さなくなってくると、違う種族同士で権力争いが起きるようになってしまった。」

「強いものが、弱い者を食らって生きていく弱肉強食の世界。」

「絶滅してしまう種族もいたが、それでもなんとか、自然界の秩序は保たれていたんだ。」

「我々はそれで良しとした。」

「既に人間の言葉を忘れる者も出てきていたし、共存共栄の心など、口にする者などいなくなっていたからな。」

「そんなとき、あの方が現れたんだ。」

「我々に忘れかけていた生きる希望を思い出させてくれた。」

「そして、この地にようやく辿り着くことができたんだ。」

「あのガウディという人間は、我々にとっては、神のようなお方なのだよ。」

「だから、あの方が大切にしているこのカルマレイの遺跡を、他のやつらに汚されないよう、我々がお守りしているんだ。」

「生まれたぞ~」

向こうの遺跡から、ガウディの声が聞こえてきた。

 

第20話 奇跡のDNA

ガウディ
「みんな揃ってどうしたんじゃ?」

「カルマよ、粉は手に入れられたのかな?」

カルマ
「いや、それが他の人に落札されてしまって。」

ガウディ
「そうじゃったか。」

レオナルド
「それで、先に奇跡のDNAの一部をもらいにきたというわけなんだよ。」

ガウディ
「そうかそうか」

「ワシはこいつの誕生を見に来ていたんじゃ。」

ガウディは、生まれたばかりの鹿の赤ちゃんを抱えていた。

ユフィリー
「ほうら、よしよし」

ユフィリーもガウディの肩に乗り、あやしている。

カルマ
「そもそも奇跡のDNAって何なんですか?」

レオナルド
「それは、しゃべる動物の細胞の一部を指輪の材料として使うことで、ジュエリルになった時の形態、要するにデザインが決まるのさ。」

「しゃべることが出来るアクセサリーになれるのも、しゃべる動物のDNAの能力の賜物なのさ。」

「私はそのまま自身のDNAを使ったので、猫のジュエリルとなる。」

「ユフィリーの場合は、アカデミー専用として、クマのDNAをバッジに使っているんだよ。」

「そして、このDNAの作用で、その動物の特徴や能力が、ジュエリルになった時に発揮されるのだな。」

「空を飛んだり、泳いだりとかね。」

「だからカルマは、ここにいる彼らの誰かに、そのDNAを分けてもらわないと、ジュエリルリングは作れないし、ジュエリルにはなれないのだよ。」

カルマ
「それだったら、レオナルドさんのDNAでも良かったんじゃないですか?」

レオナルド
「それがね、人間は厄介な生き物でね。」

「進化と相性というものがあるんだよね。」

ガウディ
「レオナルドは、ネズミに騙されて、選ばれなかったからな (笑)」

レオナルド
「私じゃありませんよ!」

ガウディ
「ガッハッハッハ」

カルマ
「どういうことですか?」

ガウディ
「人間界には、干支ってものがあるじゃろ。」
「自分の干支が、相性の良い生き物なんじゃよ。」

「ワシの干支は虎じゃ、だからトラのジュエリル。」

「まあ、稀にそれ以外の動物とも相性が合うヤツもいるがな。」

「ダリがそうじゃろ。あやつは人間なのに、鷹のジュエリルになれるからな。」

レオナルド
「最終的な進化は、自分の干支や相性の良い生き物に変身するんだ。」

カルマ
「なるほど。」

レオナルド
「しかし、いきなり自分の干支にはなれないのさ。」
「進化の過程というものがあるんだよ。」

ガウディ
「人間が変身する場合、始まりは皆、クマのジュエリルなんじゃよ。」

「そこから、変身できるジュエリルも進化していくんじゃ。」

「さて、奇跡のDNAはこれでよしとして、問題は、あともうひとつの材料をどうす・・」

すると、突然、周りの動物たちがざわつき出した。

空がだんだんと暗くなり、遠くの方で雷が鳴り響いた。

南の空から何かが近づいてくる。

 

第21話 王子

動物たちは森の中へと隠れ、カルマたちだけが取り残された。

そこへ、カルマのふたまわりはあるだろうか。

とても大きなジュエリルが舞い降りてきたのだった。
それは、全身が宝石で散りばめられた、気品あふれる風格の龍だった。


「久しぶりだな、ガウディよ。」

ガウディ
「ああ、30年ぶりじゃな。」

「フィガロ。」

なんと、その龍のジュエリルは、ダリの義父、フィガロだった。

フィガロ
「ダリと会ったそうだな。」

ガウディ
「ああ」

フィガロ
「あやつに何を話した?」

ガウディ
「昔話をしただけだよ」

フィガロ
「あやつが突然、パーフェクトジュエリルの粉はあるかと訪ねてきてな。話を聞いてみると、カルマという人間のジュエリルリングの材料探しを手伝っていると聞いてな。」

「そこに、おまえの話が出てきた。」

「まだ、おまえは続けているようだな。」

ガウディ
「ああ、ワシの使命じゃからな。」

「ワシはワシの方法で、逸材を集め、スキルのかけらを探し出し、そしてKARMAREYの書をまとめ上げる。」

「族長にも頼まれたからな。」

フィガロ
「まあ、おまえが何をしようが、オレにはどうでもいいこと。」

「しかし、あいつ、ダリだけは引き込まんでくれ、いいな。」

そう言って、手に持っていた小瓶をガウディに渡すと、空高く、南の空へと飛んでいってしまった。

カルマ
「今のがダリのお父さんですか?」

ユフィリー
「怖かったよ~」

レオナルド
「変わってないな。」

カルマ
「レオナルドさんも知っているんですか?」

レオナルド
「まあね、・・・それよりその小瓶の中身。」

「それ!パーフェクトジュエリルの粉じゃないのか!?」

ユフィリー
「もしかして、3つの材料が揃ったってこと!?」

カルマ
「やった!!」

レオナルド
「いよいよ、ジュエリルリングを作る時がきたね。」

じっと何かを考えていたガウディだったが、

ガウディ
「よかったな、カルマよ。これでNEO-KARMAREYに一歩近づいたってことじゃ。」

ユフィリー
「いよいよ、ジュエリルワールドですね!」

レオナルド
「よし、今宵は、宴だ~」

 

第22話 選択のとき

レオナルドは、タートルバックに戻り、早速ジュエリルリングの制作に取り掛かるそうだ。

完成するまでに、1ヶ月はかかるということらしい。

それまでに色々と勉強しなさいと、レオナルドがスキルアカデミーの校長に頼んで、仮入学の許可をもらってくれるそうだ。

指輪が出来上がるまでの間、スキルアカデミーでワックス原型制作のスキルを習得することとなった。

空を見上げると、まあるい満月がくっきりと浮かんでいた。

丸太小屋の前では宴会が行われていた。

ガウディとレオナルドが酒を酌み交わし、ユフィリーがはしゃぎ踊っている。

皆、笑い、歌い、騒ぎ、楽しんだ。

カルマ
「ちょっと酔っ払っちゃたみたいなんで、涼んできますね。」

カルマは、湖の畔にあった丸太に腰掛けた。
湖の水のヒンヤリとした空気が、
火照った体を冷ましてくれる。

カルマ
「ああ~、心地いいな~」

月をボ~と眺めていると、なにやら黒い影がこちらに飛んでくる。

あれは、共鳴の大木で出会ったモモンガだ!

風呂敷包をひょいっと、カルマめがけて落としていくと、そのまま森の奥へと飛んでいってしまった。

風呂敷包みを開けると、そこに包まれていたものは一冊の本だった。

カルマ
「KARMAREYの書 1章」

カルマは、ゆっくりとページを開いた。

1章~ロストワックスを学ぶ者く

手作りアクセサリーの作り方が身につく彫金物語
序章「彫金に導かれし者」を
ここまで読んでいただいたこと、心より感謝いたします。

序章のストーリーはここでおしまいとなります。

引き続き、1章へと物語は進みます。

 

手作りアクセサリーの作り方が学べるWEB彫金本を読んでみよう

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