序章3~重なり

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第11話 ジュエリルリング

一羽の鷹が、森のパヴェ回廊を南に向かって飛んでいた。

それは、ダリだった。

クマになったカルマを背中に乗せて、颯爽と空を飛んでいたのだ。

ダリ
「ジュエリルリングとは、ジュエリルワールドとつながるための指輪ってことは知っているよね。」

「それを身に付けた人間や動物は、命を宿したアクセサリーに変身でき、それをジュエリルと呼んでいる。」
「ジュエリルには、大地系のランドジュエリル・海洋系のシージュエリル・大空系のエアジュエリルに大別されているんだ。」

「私は見ての通り、エアジュエリルだね。」

「そして、その動物のDNAによって、その者の特徴を使うことができるんだ。」

「このように、空を飛んだりね。」

「キミの付けているものも同じさ。」

「それは、アカデミー用に作ったバッジタイプだけどね。」

 

「カルマレイ族は、知っているかい?」

「彼らはジュエリルリングを使わなくても、ジュエリルに変身できる特殊な能力を持っていたんだ。」

「その変身した姿を、” パーフェクトジュエリル ”と呼んだのさ。」

「このパーフェクトジュエリルから削り取った粉っていうのが、これから私たちが手に入れようとしている材料ってわけさ。」

「カルマレイ族はもうこのドリームハーフにはいない。」

「だから、その粉は、とても貴重なんだよ。」

森が終わると、そこには砂漠が広がり、その中に一直線に延びるパヴェ道が続いていた。

その先には、蜃気楼となり揺らめく街があった。

ダリ
「あそこが商人の街” プランハーツ ”」

「さてと、ちょっと歩くけど、ここで降りるよ。」

ダリは、森の回廊と砂漠の分かれ目となる入り口あたりの森の中に降りていった。

ダリ
「ここからはバッジを外してくれ。」

「これからいく街はちょっと野蛮なヤツもいるからね。ジュエリルなんかでいたら、なにされるかわからない。」

カルマはバッジをはずすと、体が光り輝きながら、みるみる元の姿に戻っていった。

ダリも、目を閉じた。

同じように、体が光り輝いたかと思うと、みるみる姿が変わっていった。

それを見たカルマは驚いていた。

ダリ
「以外だったかい?ボクはキミと同じ人間なんだよ。」

 

第12話 プランハーツ

今まで訪れた雰囲気とはちがい、随分と賑やかなところにやってきた。

人間や動物など様々な生き物たちが行き交っている。

カルマ
「賑やかな街ですね。」

カルマたちはその街の中心にある泉まで辿り着きました。

そこは、また格別に賑わいを見せています。

「さあさあ、” クリエグ ”諸君たちよ!」

「ここはスキルを求めて、学びある企画に参加できるプランの泉だ~」

カルマ
「クリエグって?」

ダリ
「クリエイターを目指す卵、クリエイター・エッグ、略して、クリエグさ。」

カルマ
「なるほど。」

泉の前にはズラリと立て札が並び、その札にはなにやら文字が書かれいる。

「参加者求む!~~~企画の内容はこちら」

それぞれの立て札の前にクリエグたちがひしめき合い、そこここで、様々な企画の話が飛び交っているのだ。

ダリ
「この企画の泉では、かけらや御珠を使って作り出した企画に参加することができるんだよ。」

カルマは耳をすまして聞いてみた。

「ロウ付けが学べる企画があるってさ!」
「こっちは、ワックスのスキルをすべて盛り込んだペンダントが作れる企画なんだって」
「商品価値があがる石留めスキルが学べるってよ~」
「こっちは、集客用ブログの立ち上げ方だってさ~」
「クリエグだったら、地金よりワックス覚える方が先かな。」
「ワックスペンの扱いは必須だってよ。」

クリエグたちが、あれこれと企画について話している。

ダリ
「キミは、かけらや御珠を持っているかい?」

カルマ
「いくつか持っています。」

カルマは、持っているスキルのかけらや御珠を見せた。

ダリは御珠を手に取ると、しばらくその場で立ち止まり、じっと御珠を覗いていた。

ダリ
「ほう~!良いものを持っているじゃないか!途中ものだけどね(笑)」

それは、ガウディからもらったスキルの御珠だった。
ダリは笑いながら、カルマに御珠を渡すと、再び歩き出した。

泉の広場を越えると、だんだんと建物が減り、小高い砂丘が続いていた。
その砂丘のてっぺんに、ぽつんと建物が立っていた。

ダリ
「あそこがオークション会場だよ。」

入り口まで来たカルマたち。
しかし、周りは静まり返っていた。

建物が立つ向こう側には海が広がり、空は夕焼け色に染まっていた。

扉は閉まっていて、そこに看板が立てかけてあった。

看板には、こう書かれていた。

” 次回のオークションラインナップは・・・糸ノコのスキルのかけら・自作集塵ボックスの書・そして、パーフェクトジュエリルの粉です!お楽しみに!”

カルマ
「ありましたね。」

ダリ
「ああ。」

ダリは腕組みすると、

「さてと、実はここから先が問題なんだよ。」

「多分、この粉を狙っているライバルは多い。」

「落札額は、けっこうな額になることが予想されるんだ。」

「さて、私たちがどうやってその軍資金を調達するかだな。」

ぐ~~う

ダリと目が合った。

カルマ
「す、すいません。」

カルマのお腹がなったのだ。

辺りはだいぶ薄暗くなっていた。

ダリ
「あっはっは、スマンスマン。今日は大分歩かせてしまったからね。」

「街に戻って、食事をしながら、考えることにしましょうか。」

 

第13話 ひらめきは突然に

辺りはすっかり暗くなっていた。

街の繁華街に明かりが灯り、今宵もまた賑やかな夜を迎えようとしているのだ。

カルマたちは、とある酒場にいた。

二人は酒を交わしながら、食事にありついていた。

ダリ
「カルマはなぜ、ジュエリルワールドに行きたいんだい?」

カルマ
「それが、まだわからないんです。」

ダリ
「あっ! カルマと呼ばせてもらってもいいかな?」

カルマ
「エッ!? ええ、もちろんです。」

ダリ
「私もダリでいいからね。」

カルマ
「はい!ダリさん」

「あっ!」

ダリはニッコリと笑った。

ダリ
「そっか~、カルマはまだ行きたい理由が見つからないのかぁ・・」

「ちょっと、私の話をしてもいいかな?」

カルマ
「ええ、もちろんです。」

ダリ
「人は誰でも自分の使命というものを持っていると思うんだ。」

「その使命がなんなのか、みんな普段の生活をしながら、探している。」

「そんなものがあることすら忘れて、彷徨い続けている人が多いけどね。」

「でもある時、ふっと視界が開けて、自分の使命が見えたりするんだよ。それを掴もうとした瞬間、またいつものように霧に包まれて先が見えなくなってしまうんだけどね。」

「そんなのの繰り返しさ。」

「こんなことを感じて生きている者でさえ、モヤモヤとした霧の中で暮らしていれば、時には自分がどうしたいのか分からなくなり、なにかにスガリたくなることもある。」

カルマ
「他人の生き方が良く見えたりするもんなんですよね。」

ダリ
「でもね」

「キミの生き方と他人の生き方は違うんだよ。」

「他人を羨んでも仕方ないし、ずっと真似しててもしょうがない。」

「だからと、いざ自分が決めた生き方を始めようものなら、周りからその生き方を否定的に言うものが現れたりする。」

「” 自分だったらそんな生き方はしない、だからあなたも止めなよ。 ”っていう色眼鏡でキミを見てくるんだ。」

「自分の色に染めようと必死なんだな。」

「群れは強い、皆で無責任に吠えていられるからね。」

「だけど、そこにキミが本当にやりたい使命があるのかい?」

「他人の助言を言い訳に、流されるままに、群れの中でタラレバ語ってるほど、悲しいものはないからね。」

「今はまだ目に見えるような結果には結びついていないけど、その使命に向かって情熱的に活動している人の方がよっぽど尊敬に値すると思うね。」

「私はそんな人を応援したくなるし、自分も常にそうありたいと思って生きている。」

「自分で新しい何かを発見する活動的な生き方と、言われたことだけを繰り返す惰性的な生き方、オマエならどちらを選ぶって言われたら、カルマなら私がどちらの生き方を選ぶか分かるだろ。」

ダリはグラスの中身を一気に飲み干した。

「私は、ジュエリルワールドでスキルのかけらを見つけている。」

「でも、じつは、自分探しの旅をしているんだと気付いた。自身のアイデンティティとは何かとね。」

「カルマもこうやって、手探りでも、行動に起こしていけば、キミの使命、本当にやりたいことってのが、きっと見つかるはずだよ。」

「人生という霧の中から、一瞬のひらめきを掴み取るんだ!」

カルマ
「この世界で出会った皆さんのおかげで、スキルを学ぶということの意味がなんとなく見えてきました。」

「自分の使命はまだハッキリとは分かりませんが、今、ふとやってみたいってことが浮かんできました。」

「それは・・・かけらや御珠で覚えたスキルで・・・」

「指輪を作ってみたい!」

ダリ
「指輪を作ってみたい・・・か」

「んっ?・・・作ってみたい!?」

ダリの表情が険しくなったかと思うと、

「その手があったかっ!」

突然、何かを思い出したように叫んだ。
周りにいた客がこちらを不思議そうに見ていた。

ダリ
「プランの泉ってのがあっただろ。」

「あの泉で、企画を募集していたのを覚えているか?」

「このプランハーツでは、企画に参加することともう一つ、企画を提案することもできるんだった。」

「すっかり忘れてたよ!」

カルマのきょとんとした顔を見たダリは少し興奮を抑えて、

「どういうことかと言うとな、手に入れたスキルのかけらや御珠を使って、自分で企画を作り出すんだ。
そして、企画評議委員会という所に企画を提出して、みごと審査に通過すれば、自分の企画を、あの泉で、販売することができるようになる。」

「そして、その企画を売って、オークションの軍資金を手に入れるってわけさ。」

「これを利用する手はないだろ。」

「しかし、その肝心の企画が売れなければ意味がない。結構、しっかりした企画を作らないと、参加者が集まらない。」

「そこでだ!」

「カルマが持っているスキルの御珠があったろ。あの途中もののやつ。」

「あの続きを手に入れて、企画としてまとめ上げれば、売れる企画が出来そうなんだ。」

「あれは、どこで手に入れたんだい?」

カルマ
「ガウディというジュエリルにもらいました。」

ダリ
「あの、ガウディか!」

 

第14話 それぞれの思い

森の中に、ぽつんと丸い湖を見つけた。
湖の真ん中の中島からは、煙が上っているのがみえる。

ダリの背中に乗ったクマのカルマは、ガウディの丸太小屋の前に降り立った。

ちょうど脇のテーブルで、トラのジュエリル姿のガウディが、ワックスを彫っていた。

ガウディはクマのカルマを見ると、

ガウディ
「おおっ!帰ってきたか?」

「スキルマスターの課題はどうじゃった?」

「あの者はNEO-KARMAREYになれる資質は持っていたかい?」

何を言っているのかさっぱりわからない。

クマのカルマ
「?」

無反応な態度を見ると、

ガウディ
「どうしたんじゃ、ユフィリー」

クマのカルマ
「え!?」

自分の姿がクマのジュエリルだということを忘れていた。

クマのカルマ
「ボ、ボクはユフィリーじゃありませんよっ。」

バッジを外してみせた。

元の人間の姿に戻ったカルマを見たガウディは目を丸くした。

ガウディ
「どういうことじゃ!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これまでのいきさつをガウディに話して聞かせた。

ガウディ
「ガッハッハ!そうかそうか。そういうことじゃったとは(笑)」

「それならワシも、このままという訳にもいくまい。」

ガウディは、目を閉じると、体がまばゆく光り輝き、みるみる体が大きくなっていった。

白ひげを蓄え、ボサボサの白髪頭にハンチング帽をかぶり、黒縁眼鏡に、口にはパイプをくわえ、首元に壊れたペンダントトップをぶら下げ、裸の上からオーバーオール、その上にベストを羽織った人の姿となったのだ。

カルマ
「え~っ!?ガウディさん!てっきりあなたもしゃべる動物かと思ってましたよ(笑)」

ガウディ
「なんじゃと。ワシはれっきとした人間じゃよ(笑)」

カルマとガウディが談笑している時、ダリは、ガウディの首元にぶら下がっている壊れたペンダントトップを凝視していた。

カルマ
「ダリも元に戻ったら?」

ダリ
「えっ!あっ、ああ。」

ダリも人間の姿に戻った。

ガウディは、ダリの姿を見た瞬間、ビックリした面持ちで固まってしまった。

ダリ
「私の顔になにか?」

ガウディ
「いっいや、あまりにも・・・」

ガウディは何かを言いかけたが、すぐにその考えを打ち消すように、

「いやいや、鷹のジュエリルが人間になったもので、ちょっとビックリしたんじゃよ。ガッハッハ」

カルマ
「鷹のジュエリルが人間になるのは珍しいことなのですか?」

ガウディ
「まあな」

「まあその話はまた別の機会に話すとしよう。」

「それよりも、カルマよ!」

「なぜ、そなたがこの世界に導かれてきたか、話さねばならんな。」

「実はな、ワシはそなたが暮らしている人間の世界から、NEO-KARMAREYとなれる逸材を探しているんじゃ。

ユフィリーはな、スキルアカデミーの生徒でな。
その生徒たちに、クリエイターになりたい者をここに連れてきてもらっているのじゃ。

スキルマスターは、将来、弟子を持つことになる。

そのための準備として、スキルマスターを目指す生徒は、クリエイターとなれる逸材を見抜くという課題を課せられるんじゃ。

行動を共にしながら、その者の内に秘めたやる気や使命感を呼び起こす手助けをするのじゃよ。

それが、” スキルマスターの課題 ”じゃ。」

「逸材か~」

カルマはつぶやいた。

ガウディ
「ところで、ダリくんじゃったかな。噂では聞いていたが、王子は元気にしているか?」

ダリ
「昔、父がお世話になったそうで。」

ガウディ
「もう30年以上は会っとらんな。」

カルマ
「えっ!ダリは王家の方だったの!?」

ガウディ
「ダリの父” フィガロ ”は、昔、ワシが暮らしていた国の王子だった人じゃよ。」

ダリ
「その頃の父は知りません。今は、プランハーツの長です。」

カルマ
「へえ」

ガウディ
「ダリくんは、あやつというよりは、お母さん似なのかな?」

ダリ
「母の顔は、よく覚えていないので分かりません。」

ガウディ
「そうじゃったか。野暮なことを聞いてしまったかな。」

ダリ
「いえいえ」

ガウディ
「それで・・今日、ワシのところに戻ってきたっていうのは、スキルの御珠の続きが欲しいと言うことじゃな。」

カルマ
「そうなんです。」

ガウディ
「ワシ自身が続きものだってことをすっかり忘れとったよ(笑)」

「続きはこれじゃ。」

ガウディはカルマにスキルの御珠を渡した。

 

スキルの御珠を手に入れた!

ワックスで作る指輪制作の流れとその必要工具が映像化されている珠である。


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ガウディ
「それで、これを使ってどんな企画を立てるのじゃ。」
「良ければ、ワシも知恵を貸すぞ。」

カルマ
「本当ですか!」

カルマたちは、ガウディの小屋に一晩お世話になることにした。

 

15話 記憶の断片

暗闇の奥から、声が聞こえてきた。

「ほら、早く粉を削り出せ!」

石壁に炎の明かりに照らされた2つの影。
ひとりは甲冑をまとった者で、もうひとりは女性らしい。

ガリリッと何かが削れる音と共に、女性のうめく声が聞こえ、壁に写ったメラメラと揺れ動く炎が、辺りをだんだんと覆い尽くしたかと思うと、今度は、喧騒の渦中にいた。

怒声やうめき声や逃げ惑う声があちこちから聞こえ、金属がぶつかり合う音と、甲冑の擦れる音が入り乱れている。

大勢の足音が、だんだんとこちらに近づいてくる。

自分の名前を呼ぶ声がした。

「◯◯!!しっかりしなさい!」

確かに私に向かって叫んでいる。

「はやく、これを付けて逃げるのよ!!」

目の前がパアッとまばゆく光り輝いたかと思うと、次に目を開けたときには、大空を飛んでいた。

ダリは、ハッと目を覚ました。

隣で、カルマが気持ちよさそうに眠っていた。

窓の外から月の明かりが差込み、どこかで虫の音が鳴いている。

ダリは外に出ると、湖の湖畔の前に立ち、月を眺めていた。

また、同じ夢を見た。

後ろから足音が聞こえた。
振り向くと、ガウディが立っていた。

ガウディ
「一服しにな。」

そう言うと、近くにあった丸太を椅子代わりに腰掛け、パイプに火をつけた。

ダリも、その隣に座った。

ガウディ
「なぜ、そなたはジュエリルリングの作り方が知りたいんじゃ?」

ダリ
「なぜでしょう?私にも分かりません。」

「でも、心の奥底で、誰かが知っておかなければいけないっと私に訴えかけてくる感覚になるのです。」

ガウディは、ゆっくりとパイプを吸って、煙を吐き出した。

ガウディ
「ドリームハーフの言い伝えは知っているかのう?」

ダリ
「カルマレイ族が、動物たちをジュエリルに変えて、ジュエリルワールドに逃したっていう話ですよね。」

ガウディは湖畔をじっと眺めていた。

ガウディ
「ちょうど、そなたぐらいの年の若者だろうな。」

その若者が住んでいた頃の世界は、人口が増え過ぎて、住める場所が手狭になってきてしまったのじゃ。

国々は領土をめぐり、人間同士の争いが絶えなかった。

とある王国では、王の命により、領土開拓と侵略のために新天地を探し求めるために、兵を招集した。

その若者は、その兵団の一員となったのじゃ。

しかし、侵攻の途中、嵐に遭い、兵団の船は難破してしまうのじゃよ。

・・・・・

運良くその若者だけが、ある孤島に流れ着き、そこで暮らしている種族の末裔に助けられることとなるのじゃ。

彼らは外界との繋がりを一切持たない種族だった。

なぜなら、彼らには特殊な能力があったからじゃ。
命を宿すアクセサリーに変身することができるというな。

その変身した姿は知っておるじゃろう。

” ジュエリル ”じゃよ。

その種族は、” パーフェクトジュエリル ”となれる

そう!

” カルマレイ族の末裔 ”だったのじゃ。

彼らは、ジュエリルになることで、先祖が作ったというジュエリルワールドという世界を行き来していたんじゃ。

その孤島には、その世界の入口があったのじゃ。

そして、そのカルマレイ族の末裔たちも、その秘密を代々守り続けていたのじゃ。

若者は、そこで暮らすこととなり、彼らもやがて、その若者を種族の一人として、迎え入れるようになっていったのじゃ。

そしてその若者は、共に暮らすうちに、カルマレイの族長の娘に惹かれ、彼女もまたそれを受け入れていくのじゃった。

二人は恋におちて、そして、実を結ぶことになったんじゃ。

晴れて正式なカルマレイの一族となった若者には、ジュエリルに変身できる指輪を授けられた。

そなたも持っている「ジュエリルリング」じゃよ。

はるか昔、 カルマレイの祖先が、共存共栄を望む生き物たちを助けるために作ったとされる、
命が宿るアクセサリーに変身できるという指輪じゃ。

これで、若者も自由にジュエリルワールドに入れることができるようになったのじゃな。

若者はその世界に入っては、彫金の知識と技術の叡智が刻まれたスキルのかけらを見つけ出し、アクセサリー作りの腕を磨いたのだった。

しかし、その若者が、このジュエリルリングを持ってしまったばかりに、悲劇が訪れ、この世界の秩序が崩れていくことになるんじゃよ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

ガウディ
「ふああ~、今日は久しぶりに随分とおしゃべりしたのう。」

「さてと、」

ガウディは立ち上がり、小屋に戻ろうとした。

ダリ
「その若者の悲劇とは何ですか!?」

ガウディ
「それは、また機会があったら、教えることにしよう。」

 

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