序章2~出会いとミッション

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第6話 タートルバック

カルマたちは、北の森のパヴェ回廊を歩いていた。

だいぶ歩いただろうか。

しばらくすると、森で囲まれた薄暗いパヴェ回廊の先が、次第に明るくなってきた。

どうやら、回廊の出口が近づいたようだ。

森の回廊を抜けると、そこは白い砂浜が広がっていた。

しかしパヴェの道だけは、砂浜を突っ切るように波打ち際まで延びていて、その1キロ先の前方の海には、町の建物と島が融合された小さな島が浮かんでいた。

まるで、亀が浮かんでいるかのようだ。

カルマ
「これがもしかして!タートルバック!?」

 

波打ち際までやってきたカルマ

岸に打ち寄せ、沖の方へと返る波間から、パヴェの道が見え隠れしている。

ユフィリー
「道はこの先も続いていそうですね・・・」

しかし、その先はもう海だ。

カルマ
「どうすればいいんだろう?」

周りを見渡しても、船が係留している様子もない。

カルマ
「泳いで行けってこと?・・・てことはないよね。」

ユフィリー
「島から連絡船でも来るんじゃないでしょうか。」

カルマ
「ここで少し様子をみましょうか。」

カルマたちは、道の脇の砂浜に腰を下ろした。

するとそこへ、森のパヴェ回廊から、一匹の黒猫がやってきたのだった。
小さなショルダーバックを背負い、首輪を付けていた。

海で途切れたパヴェの道の前に座ると、目の前に浮かぶ島をじっと眺めている。

 

ユフィリー
「あの島から飼い主が来るのを、待っているんですかね?」

黒猫はこちらを見ると、

「潮が引くと、この先に道が現れるんだよね。」

 

「エッ!?」

カルマたちはびっくりした。

黒猫
「しゃべるアクセサリーより、しゃべる猫の方が珍しいですかな?」

黒猫は毛づくろいをしだした。

カルマ
「潮が引くには、どのくらいかかるんですか?」

黒猫は、ショルダーバックの中から懐中時計を取り出し、

黒猫
「完全に引いて、道が現れるまでには、あと半日はかかるかな。」

カルマ・ユフィリー
「え~!!」

ユフィリー
「なにか他に島に行ける方法はありませんか?」

「例えば・・船で渡るとか。」

黒猫
「船は出ていません。」

ユフィリー
「泳いで渡るのは?」

黒猫
「北の海は冷たいですよ。」

ユフィリー
「ハハハ・・待つしかないんですね。」

黒猫
「そうですね。」

ユフィリー
「参りましたね~。レオナルドがいる島が目の前だっていうのにここで足止めとは。」

黒猫の耳がピクンと立ち、背中を反らしお尻を突き上げる猫ポーズをとると、すくっと2本足で立った。

黒猫
「レオナルドに何の用ですかな。」

カルマ
「知っているのですか!?」

黒猫
「ええ。」

カルマは小包を取り出すと、中を開け、” ワックスで出来た指輪の原型 ”を取り出した。

カルマ
「これをレオナルドに渡してほしいと、ガウディって人に頼まれたんです。」

黒猫は目を細めると、

黒猫
「ほう~!これは、” ジュエリルリング ”の原型ですか。」

カルマ
「ジュエリルリング?」

黒猫は語りだした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「はるか昔、この世のすべてのものにいたわりの言霊が宿っていた頃。

人間はもちろん、動物などすべての生き物たちが、言葉をしゃべり、共存共栄する世界であった。

しかし共存共栄の心を失った人間が現れて、その秩序を破り、世界を二分してしまったのだ。

人間が支配する世界と、そして、すべての生き物たちが共存共栄する世界。

共存共栄の心を持った人間もいたが、次第に、人間が支配する世界に、その心を奪われていってしまった。

人間以外の生き物たちは、徐々に行き場を失くしていくのだった。

遂に彼らの中には、言葉を喋ることを棄て、人間に服従してまでも、共存して生きようとする者が出てきてしまったのだ。

そんな時、カルマレイという種族は、自分たちの持っている知識と技術と特殊な能力で、ある世界を作り出していた。

その世界を、ジュエリルワールドと呼んだ。

追いやられた生き物たちは、カルマレイ族と出会い、命が宿るアクセサリーに変えてもらい、その世界で暮らすことができたのだ。

カルマレイ族は、このジュエリルワールドの守り人として、人間世界の片隅の孤島でひっそりと暮らすのだった。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

黒猫
「これが、このドリームハーフに伝わる言い伝えさ。」

「私は追いやられた生き物の末裔なのさ。」

「カルマレイ族はね、私たちのご先祖様に、” あるもの "を作ってくれたんだよ。」

「それが・・・命が宿るアクセサリーに変身できる指輪。」

カルマ
「ジュエリル・リングですか。」

黒猫
「そういうこと。」

「ジュエリルワールドはね、ジュエリルリングを持つ者だけが行ける世界なのさ。」

「私も、そして、あなたもね!」

そう言うと、黒猫はショルダーバックから指輪を取り出し、腕にはめた。

全身が光り輝いたかと思うと、猫のジュエリルの姿になっていた。

黒猫
「改めまして、私が猫のジュエリルの” レオナルド ”です。」

 

第7話 差し出せるもの

猫のジュエリルとなったレオナルド。
漆黒の輝きを持つ体と青い瞳の宝石を持つ黒猫のアクセサリー。

レオナルド
「ガウディとは、もう古くからの友人なんだ。」

「キミも導かれたんだね」

カルマ
「?」

レオナルド
「最近、ジュエリルワールドへ、スキル探求の旅に出たいという者が後を絶たない。」

「しかし、中途半端な気持ちで行くもんじゃないんだよね。」

「時間は有限だよ。」
「キミはスキルを覚えて何がしたい?」

「具体的な計画はあるのかな?」

カルマはなにも言葉が返せなかった。

レオナルド
「具体的な目標が無い者がこの世界へ入ると、スキルコレクターとなってしまい、自分を見失うことになってしまうよ。」
「スキルコレクターの成れの果てを知っているかい。」

「スキルのかけらを集めることだけが生き甲斐。集めた数がその者のステータスだと勘違いしてしまうんだな。」

「見つけたという達成感で満足してしまい、肝心な実践作業をおろそかにしてしまうんだよ。」

「スキルのかけらはね、集めるだけじゃなく、これをどう自分の中に吸収して、活用していくかが大事なんだな。」

「そこのところがポッカリと抜けてしまっているんだよ。」

「キミは大丈夫かな。」

レオナルドは、カルマの顔をまじまじと見ると、ニッコリと笑い、

レオナルド
「まあいいでしょう。」

「まだ、行けると決まったわけではないのでね。」

カルマ
「?」

レオナルド
「私の祖先は、今まで暮らしていた世界を捨てるという勇気を差し出した。だから、新しい世界を手に入れるための指輪を持つことができた。」

「もしキミがこの先に進みたいと願うならば、なにかを差し出す勇気はお有りかな。」

「キミが今、差し出せるものとは何だい?」

カルマは考えていた。

レオナルド
「少しキミの本気度を見せてもらってもいいかな。」
「じつはこのガウディから受けとったワックスの原型だけじゃ、ジュエリルにはなれないんだよ。」

「このワックスは、鋳造してはじめて、ジュエリルリングとして完成するんだ。」

「完成させるためには、指輪となるための材料を調達してこなければならないのさ。」
「私にキミの行動力を差し出してもらえるかな。」

「材料を取ってきてほしいんだ。」

「やってみるかい?」

カルマ
「やってみます。」

レオナルド
「あと、もう一つ。」
「お友達のクマちゃんも、差し出してもらいます。」

カルマ
「えっ!?」

レオナルド
「ここからは、キミ一人で行動してもらうってことです。」

「それでも行きますか?」

カルマは頷いた。

レオナルド
「いいでしょう。」
「それでは、詳しい話をしましょう。」

「ジュエリルリングは、
” 奇跡のDNA ”と、
” ジュエリルワールドの海から採れたさざれ ”、
” パーフェクトジュエリルの粉 ”
この3つを混ぜ合わせて作ります。」

「東の森のパヴェ回廊の先に、” ギキュウスキルアカデミー ”というクリエイターとなるための学校があります。」

「そこで、” さざれ ”を手に入れてきてください。」

「あと、キミに2つほど、約束を守ってもらうことがあります。」

「1つ目の約束は、キミはスキルアカデミーでは、このクマちゃんの名前を名乗ってください。」

「2つ目の約束は、私の名前は言っても構いませんが、正体は絶対に口外しないでくださいね。」

「さてと、それではお土産でも渡しておきましょう。手ブラと言うわけにもいかないので。」

レオナルドはスキルのかけらを渡した。

「このスキルをうまく役立ててください。」

 

スキルのかけらを手に入れた!

ネットで賢く買い物するための知識が刻まれた書である。

※こちらはメンバー講読後すぐにもらえるオープン特典です。
メンバー講読するには?

レオナルド
「このかけらには、ネットで工具を手に入れるための賢い買い方が刻まれています。」

「彫金工具以外の普段の生活用品を購入する時にも、この知識は活用できるんだ。」

「キミもこのスキルは今後役に立つスキルだから、覚えておくといいでしょう。」

 

第8話 閉ざされた門

共鳴の大木へ戻り、そこから東にパヴェ回廊を歩いていくと、ズラリと横一面にそびえ立つ壁が見えてきた。
近づくにつれ、その大きさに圧倒された。

この壁では、回り込むことも、登ることもできないだろう。
カルマが歩いてきた道の先には、鳥居の形をした奇妙な門がある。

この先を進むには、どうやらその門を通るしかない。

カルマは、門の前まで辿り着いた。

門は閉まっていた。
両側には、狛獅子の像が置かれている。

「これなるは、スキルアカデミーのジュエリルゲート」
「我らは、この門のゲートキーパー。」

「阿吽(あうん)である。」

狛獅子の像が 、声を揃えて言った。


「ここから先は、通行証を持つ生徒か、特別な許可がないもの以外は通すことができん。」


「おまえは何者だ?」


「名を名乗るがよい!」

カルマはレオナルドから言われた約束を思い出した。

” スキルアカデミーでは、クマちゃんの名前を名乗ってください。”

カルマ
「ユ、ユフィリーです!」


「ちょっと待っておれ。」

阿は、しばらく目を閉じ、そしてパッと目を開くと、


「スキルマスター科か。」


「ジュエリルにならんのか?」


「ここから先はジュエリルにならんと通さんぞ。」

カルマは困惑していた。


「もしかして!バッジを忘れてきたのか!?」


「まったく、そんなことではスキルマスターなど、程遠いぞ。」


「一応、このアカデミーの決まりだから、これから出す問題に答えられたら、” 仮通行証バッジ ”を渡そう。」


「オホン!え~我がスキルアカデミーでは、彫金を教える他にも、ブランド運営もおこなっている。そのブランド名を” KARMAREY ”と言うんだが、さて、ここからが、問題だ。」

 

問題

そのKARMAREYの運営者の名前を何と言う?

 


「ヒントは、このアカデミーの校長の名前、アルファベットで5文字だ。苗字ではなく、名前だぞ!」


「ブランドページのデザイナープロフィールに載っているはずだ。」

https://www.karmarey.com/profile/

阿吽
「問題の答えに正解すれば、スキルのかけらがもらえるぞ。」

 

スキルのかけらを手に入れるには問題の答えを入力するのだ!

仕事用としてプロが選ぶリューターの7つの条件が刻まれた書である。


※こちらは誰でももらえるオープン特典です。
メンバー購読すると、クローズド特典も手に入ります。
メンバー購読するには?

阿吽
「このかけらには、数あるリューターの中から自分の右腕としてつかえるリューターを見分ける方法が刻まれている。」

 

第9話 それいけ!ユフィリー

阿吽の問題に正解し、無事、仮通行証バッジとスキルのかけらをもらったカルマ。

バッジを胸に付けた瞬間、全身がまばゆい光に包まれた。

あまりの眩しさで目を閉じた。

しばらく体が宙に浮くような感覚に襲われた。

感覚がおさまり、目を開けてみると、

カルマは、なんとクマのジュエリルになっていたのだ。

クマのカルマ
「ユフィリーそっくりじゃないか!?」

鳥居のゲートは空高くそびえ立ち、目の前には原生林が広がっていた。

そして木の上には、城の天守閣や神社のようなすべてが碧色で塗られた建物が、其処此処に建っているのだった。

クマのカルマ
「ここが、スキルアカデミーか。」

その中でもひときわ大きい建物の中へ、ガヤガヤと、多分、生徒たちなのだろう
カルマと同じクマのジュエリルたちが次々に入っていくのが見えた。

「ほら、キミも急がないと!」

振り向くと、そこには黒縁の大きな眼鏡をかけたリスのジュエリルがいた。

黒縁眼鏡のリス
「今日は、特別な講師をお招きしているのだぞ。」

クマのカルマ
「えっ? あぁ、はい。」

すると突然、鐘の音が鳴り響いた。

黒縁眼鏡のリス
「ほら!合図がなってしまったぞ!早く行きたまえ!」

ここの講師なのだろうか。

リスは、ひょいっと木の枝に駆け上ると、枝をつたって、先程生徒たちが入っていった建物の中へと消えていった。

リスが入っていった建物がある木の根元には扉があり、その扉の横に▲ボタンが付いている。

どうやら、エレベーターになっているらしい。

登った先は、建物から張り出た縁側部分だった。

縁側はとても広く、ここから辺り一面が見渡せる。

建物の中から先程のリスの声が聞こえてきた。

黒縁眼鏡のリス
「我がスキルアカデミーの校長のお話ですが、今日も多忙のため欠席となりますので、」

「続きまして・・・」

クマのカルマは建物へと入っていった。

黒縁眼鏡のリス
「今日は、南の都" プランハーツ "から、素敵なゲストをお招きしました。」

「ダリくんです。」

壇上に上がるジュエリルの姿が見えた。

カウボーイハットにバンダナを巻いて、マントを羽織り、Gパンにブーツという出で立ち。

容姿は鳥?そう、鷹のジュエリルである。

ダリ
「はじめまして。」

「今日はみなさんに、ワックス原型制作で使う工具についてお話をします。」

「ワックスで重要な工具とは何かご存知ですか?」

周りがざわつき、あれこれと近くにいた者同士がささやきあっている。

ダリ
「そうです!スパチュラとワックスペンですね。」

「ワックス原型制作の8割近くの作業は、この2つの工具でおこないます。」

「今回は、その重要な工具を、自分の手で自作&カスタマイズする方法を教えましょう。」

「しかしここにいる皆さんは、スキルマスターを目指す方たちも多い。」

「そこで、スキルを持つ者としてふさわしい方なのか、私がテストをします。」

「私が出す問題に正解した者にだけ、その方法を教えたいと思います。」

会場がどよめいた。

スパチュラカスタマイズの書

ダリ
「私は3本の形のスパチュラを主に使ってワックスを彫っていくのですが、この3本すべてを改良して使っています。」

「その内の1本は、市販で販売すらされていない完全オリジナルのカタチです。」
「でもじつはそいつがもっとも使用頻度の高いスパチュラだったりするんですよね。」

「そこで、この問題の正解者には、私が使っているプロ仕様のスパチュラ3本の形状と、そのカスタマイズ方法をお教えしましょう。」

「それでは、問題です!」

 

問題

ハードワックスの中で一番硬いのは何色?

  • bule
  • purple
  • green

 

正解でもらえるスキルの御珠はこちら

ワックス彫りに必須の3本のスパチュラとそのカスタマイズ方法が映像化されている珠である。


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メンバー講読するには?

 

自作ワックスペンの書

ダリ
「ワックスペンは、修正、デザインの盛り付けなど、特に造形的なデザインのアクセサリーを作る時に重宝する工具です。」

「しかし、値段が少しばかり高い。」

「そこで私は、自作のワックスペンを作ってみたところ、市販価格の3分の1以下の値段で作ることができたのです。」

「機能も申し分なし、使い始めて1年以上経ちますが、今でも問題なく使えています。」

「このワックスペンの作り方を、特別に伝授しようと思います。」

 

スキルのかけらはこちら

市販価格の3分の1以下の値段で作ることができるワックスペンの作り方が刻まれたスキルのかけらである。

※こちらはクローズド特典です。
メンバー購読後、メール配信に沿って受け取っていく特典です。
メンバー購読するには?

 

ダリ
「受け継がれし記憶を我が内に修めるは行動あるのみ、さすれば道は照らされるであろう。」

「それでは皆さんの幸運を祈ります。」

ダリは壇上を後にした。

 

第10話 提案

クマのカルマは、マスタールームという部屋の前に立っていた。

ドアをノックした。

トントン

「どうぞ」

クマのカルマは中に入った。

部屋の奥が間仕切りで仕切られていて、そこから、先ほど会ったリスが出てきた。

黒縁メガネのリス
「どうした?」

クマのカルマ
「あの~じつは、」

黒縁メガネのリス
「問題の答えなら教えられんよ。」

クマのカルマ
「いや、そうじゃなくて、あの~」

「じつは~” ジュエリルワールドの海から採れたさざれ ”についてお聞きしたいことがあって・・・」

黒縁メガネのリス
「 はあ!?どうしてだい?」

クマのカルマ
「それは・・・」
「ジュエリルリングを作る材料だよね?」

間仕切りされた奥の部屋から声が聞こえてきた。

クマのカルマ
「そ、そうです!」

奥の部屋から現れたのは、先ほど壇上で講演をしたダリだった。

黒縁メガネのリス
「ダリさんがわざわざ」

ダリはリスの言葉を制すように手を上げ、

ダリ
「ちょっと興味があります。」

クマのカルマに目で合図を送って、

「続けてください。」

クマのカルマ
「プランハーツにいるレオナルドって方に、ここでもらってくるようにと言われたんです。」

ダリ
「レオナルド!?」

黒縁メガネのリス
「あの伝説の鋳造屋か!!」
「どこであったんだ!」

ダリ
「このドリームハーフでただ一人、ジュエリルリングを作れる者」

黒縁メガネのリス
「あいつの正体を知る者は少ない。」
「どんなヤツだった!」

クマのカルマは、レオナルドとの2つ目の約束を思い出した。

” 私の正体は絶対に口外しないでくださいね。 ”

「どんなって言われても・・・」

カルマは考えているフリをした。

黒縁メガネのリス
「おいおい、そいつは本物なのかい!?」

「そもそも、キミが言っていること自体・」

ダリ
「まあまあ・・落ち着いて。」

言葉に被せるようにリスをなだめた。

「それで、あとの材料は持っているのかい?」

クマのカルマ
「いや、まだ持っていません。どうやって手に入れるのかさえ聞いていません。」

ダリは独り言のように、

「・・・たしか、” オークション ”の目玉が、粉だった気がするな。」

「リングの作り方は知っているが、実際に作るところは見たことがないんだよな。」

ダリ
「キミに提案してもいいかい?」

「私はこれから、プランハーツに戻るところなんだが、その街にスキルのかけらのオークションがあってね。」

「たしか、次のオークションの目玉が、” パーフェクトジュエリルの粉 ”なんだよ。」

「どうだい?」

「すべての材料を揃えるのを手伝ったら、レオナルドに会わせてもらえるかな?」

クマのカルマ
「・・・本人に聞いてみないと。」

ダリ
「そうだよな。」

「じゃあ、そこまで連れてってもらえるかな?」

「あとは、レオナルドに決めてもらおう、私と会うかを。」

「どうだい、それで。」

クマのカルマ
「えっ、まあ・・・」

ダリ
「よし!じゃあ、決まりだ!」

「それでは、まず、” ジュエリルワールドの海から採れたさざれ ”だな。」

ダリはリスの方を見た。

黒縁メガネのリス
「えっ!いくらダリさんの頼みでも、スキルマスターでもないただの生徒に、貴重な材料を渡すわけにはいきませんよっ!」

ダリ
「じゃあ、私が借りるってことでは?」

ダリはリスをじっと睨みつけていた。

 

しばらく睨まれ続けたリスは、

黒縁メガネのリス
「ハアハアハア・・・わかりましたよ。」

「鷹が小動物を襲うハンターの目は反則です。睨まれた方は、生きた心地がしませんよ。」

「ダリさん、もう勘弁してください。」

ダリはクマのカルマを見て、にこっと笑った。

 

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